G7エネルギー大臣会合(テレビ会議)が28日夜、緊急で開かれた。
G7はロシアが要求している天然ガス代金の「ロシア・ルーブル」での支払いについて、拒否することで一致した。
更に、G7は自国の企業に対して「ロシア・ルーブル」での支払いに応じないよう呼びかけることでも一致した。
ロシアは先月24日、ウクライナに侵攻した。このため、多くの国から経済制裁を受けた。
ロシアは今月7日、同国への経済制裁を行った国を「非友好国」に指定。非友好国には、米国や欧州連合(EU)所属の国を始め、日本や英国、オーストラリアなど45ヵ国が含まれていた。
ロシアのプーチン大統領は今月23日、「非友好国」がロシアから天然ガスを購入する場合、代金の支払いを「ロシア・ルーブル」しか認めないと表明した。
今回のG7エネルギー大臣会合は、ドイツの呼びかけにより、急遽開かれた。
ドイツはロシアから天然ガスに依存している。
経産省によると、28日時点で、G7の企業で「ロシア・ルーブル」での支払いを求められた例はまだないという。
日本企業の場合、天然ガス代金の支払いはドル払いがほとんど。
ロシアから購入する天然ガスでも、ドルやユーロ払いで契約しているものに関しては、「ロシア・ルーブル」で支払う必要はない。当然である。
問題は、ロシア産天然ガスを多く購入している欧州が、今後どうするかだ。ロシアからの天然ガス購入をやめるか、ルーブル建てでも続けるか...
欧州では今後、原発推進が加速しそうな雲行きだ。