「2009ウイグル騒乱(そうらん)」をご存知だろうか?
2009年7月5日、新疆(しんきょう)ウイグル自治区ウルムチで発生した騒乱である。
同年6月25日から26日にかけ、広東省の玩具工場で、数千人以上の支那人によるウイグル人従業員への襲撃が発生した。これによりウイグル人数十名が殺害された。
数10名のウイグル人が殺害されたにも関わらす、襲撃した支那人に対する刑事処分は曖昧なものとなった。
7月5日、ウルムチで、事件の公正な解決を求め、ウイグル人大学生が抗議デモを始めた。参加者は3,000名ほどと言われている。
このデモを鎮圧しようと治安部隊がデモ隊に発砲し、両者の間で衝突が発生し、多数の死傷者をだす事態となってしまった。
これを「2009ウイグル騒乱」という。
「2009ウイグル騒乱」の発生原因や死傷者数などに関しては、中華人民共和国とウイグル人住民の間で大きく見解が異なる。公正を期するため、両者の見解を取り上げておく。
・海外の独立運動組織の煽動(せんどう)により計画的に引き起こされた「暴力犯罪」
・死者は184人、うち漢族が137人
ウイグル人住民
・自発的に発生した平和的なデモに当局が発砲
・刺激されたデモ参加者の一部は暴徒化した
・ウイグル人の死者は最大で3,000人を上る可能性がある
「2009ウイグル騒乱」9周年を期に、日本ウイグル連盟は東京でデモをする予定だ。
日本ウイグル連盟はこの騒乱を「7.5ウルムチ虐殺」と呼んでいる。
こちらの表現の方が正確と言えるだろう。
なお、日本ウイグル連盟主催のデモの状況については、以下のとおりだ。
日時: 2018年7月7日(土) 15:00集会 15:30デモ行進開始集合
集合場所:三河台公園(港区)
解散場所:笄公園(港区)
三河台公園: 〒106-0032 港区六本木4丁目2番27号
地下鉄日比谷線六本木駅 徒歩5分 地下鉄大江戸線六本木一丁目駅 徒歩5分
事件の背景には、中華人民共和国によるウイグル人への差別的な政策がある。
その内容についてはこの記事では触れないが、興味があるなら「ウイグル 弾圧」とネット検索して調べて欲しい。
1949年、中華人民共和国が建国する。
同年12月には新疆(しんきょう)全土に人民解放軍が展開し、中華人民共和国の支配下になってしまう。
そして、1955年に「新疆ウイグル自治区」が設置され、現在と同じ状態になる。
これは私達には関係のない事なのだろうか?
あなたはどう思う?