外務省は3日、北朝鮮関連船舶により先月31日深夜に、違法な洋上での物資の積替え(いわゆる「瀬取り」)の疑いがあると発表した。
北朝鮮が関係していると思われる瀬取りは、日本が確認したのはこれが10回目、他国が確認したものも合わせると40回を越えている。
平成29年9月に採択された連合国安保理決議第2375号において、連合国加盟国は北朝鮮籍船舶に対する瀬取りに関与することは禁止されている。
外務省はこの事案に関して、すでに連合国安保理北朝鮮制裁委員会に通報しており、船籍不明の小型船舶に関係している可能性のある支那政府に対しても外交ルートで懸念を伝えた。
北朝鮮関連船舶による違法な洋上での物資の積替えの疑い | 外務省
平成30年7月31日(火曜日)深夜,北朝鮮船籍タンカー「NAM SAN 8号」(IMO番号:8122347)と船籍不明の船舶が東シナ海の公海上(上海の南南東約400kmの沖合)で接舷(横付け)していることを海上自衛隊第1海上補給隊所属の補給艦「とわだ」(呉)が確認しました。
さらに,当該船籍不明の船舶については,2隻の船舶が横付けしていたときにも,また,当該2隻の船舶が分離した後も,中国国旗とみられる旗を掲揚していたことも確認しました。
両船舶は,夜間において接舷(横付け)した上で照明を点灯し,蛇管(ホース)を接続していたことから何らかの作業に従事していた可能性があり,政府として総合的に判断した結果,国連安保理決議で禁止されている「瀬取り」を実施していたことが強く疑われます。
なお,北朝鮮船籍タンカー「NAM SAN 8号」は,平成30年3月に国連安保理北朝鮮制裁委員会から資産凍結・入港禁止の対象に指定された船舶です。引用:外務省
接舷して照明を点灯し,蛇管を接続している北朝鮮船籍タンカー「NAM SAN 8号」と船籍不明の船舶(8月1日0時30分頃撮影)
出展:防衛省
接舷して蛇管を接続している北朝鮮船籍タンカー「NAM SAN 8号」と船籍不明の船舶(8月1日0時30分頃撮影)
出展:防衛省
船籍不明の船舶(8月1日6時頃撮影)
出展:防衛省
「NAM SAN 8号」(7月30日6時40分頃撮影)
出展:防衛省
北朝鮮船籍タンカー「NAM SAN 8号」と船籍不明の船舶による洋上での物資の積替えの疑い | 外務省
タンカーであることから石油などが移しかえられた可能性が高い。
軍隊は石油がないと動かすことができない。
連合国安全保障理事会は昨年12月、北朝鮮への石油精製品の年間輸出量を最大90%削減する追加制裁案を、15理事国の満場一致で可決している。
北朝鮮の内情はかなり切迫していると予想される。
このような地道な活動をこれからも続ける必要がある。
自衛隊が瀬どりを確認したのは今回が10回目だ。
自衛隊、Good Job !