厚生労働省は3日夜より、大型客船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗員全員、3000人超の再検疫を実施した。再検疫は異例。
現在、医師や看護師らが乗り込み、新型コロナウイルスに感染しているか否かを調べている。船は横浜港・大黒ふ頭(横浜市鶴見区)の沖合に、着岸しないまま停泊中。
再検疫終了は、4日の夕方になる見通し。それまでは全員が船内待機。感染者は入院。症状がない人は帰宅できるが、2週間は健康状態を経過観察することとなる。
神戸港に停泊しているダイヤモンド・プリンセス、原典:Wikipedia
ダイヤモンド・プリンセスは、プリンセス・クルーズに所属している外航巡行客船。全長290m、総トン数11万5875トン。乗客定員は約2706人、乗務員は約1100人。
先月21日に横浜を出港し、ベトナムや台湾を巡り、今月1日に那覇に寄り、3日に横浜に戻ってきていた。
先月25日に香港で下りた乗客が、新型コロナウイルスに感染していたことが確認された。また、今月1日に那覇で下りた乗客の1人にも、発熱の症状が見られた。更に、横浜に戻ってきた時点で、体調不良を訴える人が複数人でた。
同船は今月1日に那覇市で検疫を行っているが、厚生労働者は異例の「再検疫」を実施した。
香港の男性は先月19日ごろに咳をしていたが、1度目の検疫では陰性だった。25日に香港で降り、その5日後に熱が出始め感染が発覚した。
この事例から、1度目の検疫で陰性でも、10日前後して陽性に変わる可能性はある。1度の検疫では、完全に陰性とは判断できない。
日本は、いや、世界は近年急速にグローバル化が進んだ。人やモノが国境を越え、動くようになった。
非科学的と言われそうだが、 筆者には八百万の神々が「急にグローバル化し過ぎだ!」と警告しているように思える。
【2月7日午後1時情報追加】
厚生労働者は7日、大型客船「ダイヤモンド・プリンセス」が横浜港沖に停泊して以降、同船の乗員と乗客で新型コロナウイルス感染が明らかになったのは計61人となったと発表した。
3700人余りの検疫を行い、このうち、発熱やせきなどの症状があったり症状がある人と濃厚接触したりした273人から検体を採取してウイルス検査を実施してきた。
情報元:横浜港で検疫中のクルーズ船内で確認された新型コロナウイルス感染症について(第3報)