楽天グループは3日、楽天モバイルが携帯キャリア事業を4月8日から本格的に開始すると発表した。
月額税抜き2980円で、料金プランは「Rakuten UN-LIMIT」(ラクテン アンリミット)という1種類のみ。
東京23区や大阪市、名古屋市などの通信網を整備したエリアでは、データ通信は無制限に利用可能。エリア外では、2GBを超えると最大128kbpsの速度制限がかかり、1GB500円でデータ容量を追加購入できる。
契約の受付はすでに初めており、300万人を対象に、最初の1年間は料金を無料とする。
情報元:楽天モバイル、携帯キャリアサービスにおいて月額2,980円の無制限プラン「Rakuten UN-LIMIT」を発表 | 楽天株式会社
楽天の三木谷浩史・会長兼社長らは3日、新型コロナウイルス対策として通常の記者会見でなく、ネット配信で説明会を行った。
三木谷氏は、「革新的で衝撃的な価格を実現した」と述べて、料金の安さを強調した。
楽天モバイルの山田善久社長によると、基地局設置は計画よりかなり早いベースで進んでいるという。2月時点で3490カ所。3月末では計画していた3432カ所を超え、4400ほどに達する予定。令和3年3月には全都道府県に設定できる見込み。
3月末時点の回線提供エリアは、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、愛知県、大阪府、京都府、兵庫県などの一部。それ以外は、KDDIの回線を借りての運用となる。
情報元:(日本語)楽天モバイル プレスカンファレンス | 楽天モバイル【公式】
三木谷氏の言うように、NTTドコモやKDDI、ソフトバンクと比べれば割安だ。これらの携帯キャリアの料金プランは、月額税抜き2980~8480円である。
携帯電話の料金体系は複雑なので一概には言えないが、東京23区や大阪市、名古屋市など回線エリア内で使用するなら、基本的には既存の携帯キャリアより安くなる。
ただし、携帯電話やネット回線を他社に乗り換えると、トラブルが起きる場合は多い。
以前の携帯キャリアから提供されているメールアドレスは、原則使えなくなる。スマホを変えれば、旧スマホからデータを移行できないこともある。
安い料金では、今までと全く同じことはできないと思っていた方が無難ではある。