令和2年(2020年)5月25日、米国ミネソタ州ミネアポリス近郊で、白人警官が黒人男性を死亡させる事件が発生した。
告発状によると、白人警官は手錠をかけられたジョージ・フロイドさん(46)の首を 8分以上押さえつけ、死亡させたという。
逮捕に関わった警官4人は解雇され、首を抑えつけていた警官は第3級殺人罪で起訴された。
放火された警察署、出展:Flickr
逮捕の一部は一般人によって撮影され、Facebook Liveにストリーミングされた。
この動画は多くの人に見られた。
翌26日、現場近くで数100人の市民が、警察に抗議デモを行った。
28日、抗議デモは暴徒化した。一部の参加者がミネアポリスの警察署に放火し、警察署は炎上した。
ミネソタ州は「非常事態宣言」を出し、州兵を出動させた。
放火された車の上に立つデモ参加者、出典:Flickr
ニューヨーク・タイムスによると、6月1日現在、デモは少なくとも140都市に拡大しているという。
デモ参加者の逮捕者は約4,400人。デモの現場近くにいた 5人が死亡したという。
ニューヨークでは、午後11時から翌午前5時まで外出禁止令が出された。他の大都市でも同様の外出禁止令が出ている。
ジョージ・フロイドさんの死亡現場で演説をする弟のテレンス・フロイドさん、原典:NBCNews
6月1日、死亡した黒人男性ジョージ・フロイドさんの弟テレンス・フロイドさんは、事件現場を訪れ、演説を行った。
テレンス・フロイドさんは集まった群衆に、「みなさんの怒りは理解できます。しかし、私に比べれば、怒りは半分だろう」と語りかけた。
その上で、「それでも私は物を壊したり、地域社会を破壊したりしていないのに...皆さん、一体何をやっているですか!」と述べ、暴徒化したデモを批判した。
「兄はこのような事は望んでいない」と訴えた。
WATCH: Full speech by George Floyd's brother, Terrence Floyd, at site of George Floyd's death. pic.twitter.com/piEcnilzCb
— NBC News (@NBCNews) 2020年6月1日
ミネソタ州のティム・ワルツ知事によると、抗議デモにおける略奪の8割ほどは州外の者がやっていたという。彼らは組織的な極左集団だとも。
トランプ大統領も、暴徒化した一部の抗議活動をANTIFA(アンティファ)という極左組織が扇動しているとして、「ANTIFAをテロ組織に指定する」と表明した。
左翼のやっている事は、日本でも米国でも、いや世界中で同じである。
今回のような事件を利用し、自らの政治目的を遂行しようとする。彼らは「差別」を最も利用する。
今回のデモ暴徒化は、すでに始まっている米国と支那の冷戦(戦争)の一部である。
そして、同様の出来事は今後も起きる。