北朝鮮は16日、南北共同連絡事務所を爆破した。
4階建ての建物の3階と4階部分は失われ、1階と2階は鉄骨だけが残っている状態。
韓国政府も爆破を確認。韓国国防部が爆破の瞬間の映像を公開した。
北朝鮮が南北共同連絡事務所を爆破した直後、韓国国防部提供
南北共同連絡事務所は、2018年4月に韓国と北朝鮮の首脳会談が行われた際、設置が決まった。
同年9月、北朝鮮の開城工業地区(ケソンこうぎょうちく)に開所。正式な国交がない両国間の連絡の場とされていた。
2019年3月から北朝鮮側所長は空席となり、最近では活動は行われなくなっていた。
2020年5月末、韓国の脱北者団体が金正恩(キム・ジョンウン)委員長を批判するビラを北朝鮮に向けて飛ばした。
6月5日、北朝鮮は韓国政府がこれを放置しているとして、南北共同連絡事務所を閉鎖すると発表。
13日には、正恩委員長の実妹、金与正(キム・ヨジョン)氏が「爆破する」と予告していた。
#北朝鮮 は16日午後2時50分(日本時間同)ごろ、南西部・開城工業団地内の #南北共同連絡事務所 を爆破しました。連絡事務所は、韓国の文在寅大統領と金正恩朝鮮労働党委員長が2018年4月の初会談で設置に合意した南北交流の象徴的事業です。 pic.twitter.com/RrTuRzxU4d
— 時事通信映像ニュース (@jiji_images) 2020年6月16日
脱北者らの話によると、韓国側から北朝鮮への「ビラまき作戦」は以前から行われていたという。そして、北朝鮮はこれを嫌がっている。
特に「田植え戦闘」として多くの人が農作業に総動員される、5月15日からの1カ月間は。
しかし、これだけが理由とは思えないという。
北朝鮮の過去の行動を見る限り、彼らが動くのは困った時である。
トランプ米大統領の再選が危うくなり、米国との会話を急いでいるのか。若しくは、北朝鮮内部で何らかの変化があるのか。
チャンスは絶対に逃してはいけない。