埼玉県熊谷市(くまがやし)で23日午後2時過ぎ、国内の観測史上最高となる41.1度を記録した。
また、東京都青梅市で40.8度、岐阜県多治見市で40.7度、甲府市で40.3度となった。
同日の日本列島は広く高気圧に覆われたため、全国的に非常に暑い1日となった。
気象庁は23日夕、記録的な猛暑を警戒し「7月中旬以降の記録的高温と今後の見通しについて」とし、異例の臨時記者会見を開いた。
7月中旬の平均気温は、関東甲信地方で+4.1℃、東海地方で+3.6℃、近畿地方で+3.4℃、中国地方で+3.1℃となっており、1961年の統計開始以来最も高くなった。
この暑さは8月上旬にかけて続き、最高気温が35度以上の猛暑日が続く所もある見込み。
会見を開いた同庁の竹川元章予報官は「命に危険が生じる暑さが続き、『災害』という認識だ。水分と塩分を補給し、健康管理に十分注意してほしい」と熱中症対策を訴えた。
なお、最近では、ネットで熱中症情報を得ることも可能だ。
熱中症とは、高温多湿な環境に、私たちの身体が適応できないことで生じる様々な症状の総称である。
以下のような症状が出たら、熱中症にかかっている可能性がある。
・めまいや顔のほてり
・筋肉痛や痙攣(けいれん)
・体がだるい、吐き気がする
・汗が異常に出る、又は、全く出ない
・体温が高い、皮膚の異常(赤くなり乾くなど)
・呼びかけに反応しない、まっすぐ歩けない
・自分で水分補給できない
なお、利尿剤や血圧降圧剤を服用している方は、熱中症を発症しやすい傾向がある。
(この件をマスコミはほとんど報道しない)
熱中症の主な予防法は以下のとおり
・水分をこまめにとる
・塩分をほどよくとる
・十分な睡眠をとり、体に疲れをためない
・涼しい服装をする
・涼しい所にいる、エアコンなどを使用
・なるべく直射日光をよける、帽子や日傘の活用
・無理をしてない
熱中症かな?と思ったら
・涼しい場所へ移動させる
・衣服を緩める、靴は脱がす
・体を冷やす
・水分を補給する(おう吐したり、意識がない場合はダメ)
重症と思われる場合や状態が改善しない場合、又は、自分で判断できない場合には迷わず救急車を呼んだ方が良い。
熱中症になりやすい年齢は、乳幼児(5歳くらいまで)と高齢者だ。
また、外で働いている方もなりやすい。
消防庁によると、熱中症による救急搬送は、真夏日(最高気温が30度以上)になると発生し始める。
時期は7月~8月、時間は日中が多い。
しばらくは注意が必要だ。