国際石油開発帝石は30日、オーストラリアで進められていたLNG生産計画「オーストラリア イクシスLNGプロジェクト」において、「生産井からのガス生産を開始した」と発表した。
当プロジェクトは、日本企業が始めて操業主体(参加権益比率:62.245%)となるLNG生産計画だ。同時にLPGの生産も行う。
LNGとは、"Liquefied Natural Gas"の略で、日本語にすると「 液化天然ガス」。メタンを主成分とした天然ガスを冷却した無色透明の液体である。
LPGとは、"iquefied petroleum gas"の略で、日本語にすると「 液化石油ガス」。プロパン・ブタンが主成分で、圧縮することで常温でも容易に液化できる気体燃料である。日本では家庭用燃料「プロパンガス」が有名。
「オーストラリア イクシスLNGプロジェクト」によるLNGの産出・生産方法
②産出された天然ガスを全長890kmのパイプラインでダーウィンに送る
③ダーウィンの液化プラントで冷却し液体にする
④日本などに出荷
天然ガスの輸送方法は「パイプライン」か「液化」に分けられる。
日本へ出荷する場合には液化する必要がある。
天然ガスは、-162℃以下で液体となり、体積は気体のときの1/600程度にまで圧縮される。
当プロジェクトでは、年間約890万トンのLNG及び年間約165万トンのLPGの生産・出荷が見込まれている。
稼動期間は40年ほどとみられており、世界的にも大規模なLNGプロジェクトだ。
国際石油開発帝石は2~3年かけて、フル稼働の状態までもっていく予定だ。
「オーストラリア イクシスLNGプロジェクト」は、日本のLNG使用量の1割以上を生産する大型プロジェクトだ。
生産されたLNGの7割ほどが日本国内で使用される予定だ。
2017年に日本の輸入したもので、1番多いのが「原油および粗油」で、次に多いのがLNGだ。
このプロジェクトは商取引というだけでなく、安全保障という側面もある。
国際石油開発帝石、アッパレ!