京都大学iPS細胞研究所(CiRA)の高橋淳(たかはし じゅん)教授らは30日、「iPS細胞由来ドパミン神経前駆細胞を用いたパーキンソン病治療に関する医師主導治験」開始について発表した。
iPS細胞とは、"induced pluripotent stem cells "の略で、日本語では「人工多能性幹細胞」という。
人間の体は約60兆個の細胞が集まってできている。それらの細胞は元々「受精卵」という細胞だった。人間は最初、たった1つの受精卵という細胞だ。受精卵は無数に分裂していき、やがて無数に増えた受精卵は皮膚や臓器、骨などへと変化していく。一度、皮膚などになってしまった細胞は、受精卵の戻ることはなく、細胞分裂をしても皮膚のままだ。
iPS細胞は皮膚などの細胞に3~4種類の「特定の遺伝子」を組み込むことによりつくられる。このiPS細胞は皮膚や臓器、骨などに変化する能力をもっている。つまり、iPS細胞には受精卵と同じ性質がある。
将来的には、自分の臓器や指などつくる「再生医療」への応用が期待されている。
パーキンソン病とは、脳内にあるドーパミンを産出する神経細胞が減少することにより、運動能力が低下する病気だ。
京都大学医学部附属病院と京都大学iPS細胞研究所は、iPS細胞からつくった「神経細胞となる細胞」を、パーキンソン病患者の脳内に移植する治験(臨床試験)を来月から始める。
治験の対象者は、パーキンソン病にかかってから5年以上経過している50~69歳の患者7人。
最初の患者へのiPS細胞移植は、年内を目指している。
iPS細胞を使ったパーキンソン病の治験は世界初となる。
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国内のパーキンソン病患者は推定16万人だ。
何としても成功してもらいたい・・・が、十分に安全にも配慮してもらいたい。
政府は訳のわからない反日学者に補助金を出すより、こういう研究にもっと補助金をだしてもらいたいものだ。