トランプ大統領は現地時間29日、メキシコ国境への壁の建設及びその管理費に関する予算案計上について、米国・民主党が反対票をいれた場合、予算不足により政府機関の一部閉鎖もあり得る考えを、Twitter上で表明した。
更に、「移民多様化ビザ抽選プログラム」や「短期間釈放制度」を廃止したい考えも表明した。
トランブ大統領は、「わが国には立派な人たちに来て欲しい」とツイートを締めくくった。
I would be willing to “shut down” government if the Democrats do not give us the votes for Border Security, which includes the Wall! Must get rid of Lottery, Catch & Release etc. and finally go to system of Immigration based on MERIT! We need great people coming into our Country!
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) July 29, 2018
まず、メキシコ国境への壁の建設は、トランプ大統領の選挙公約だ。
米国へは毎年100万人以上の不法入国者がいると見られており、その8割程度はメキシコ人である。不法移民の大部分はメキシコとの国境を越えて入国してくる。
メキシコ国境への壁の建設は、不法移民を米国へ入国させないための政策である。
米国には「移民多様化ビザ抽選プログラム」というものがある。通称「グリーンカード抽選プログラム」と言う。
国務省行っているもので、米国への移民の率が低かった国々の人々を対象に年間で5万件の永住ビザが発行される。申請者のうち、コンピューターによるランダムな抽選により当選者が選出される。
情報元:Diversity Visa Program - Entry
「移民多様化ビザ抽選プログラム」は通常のビザ取得に比べ、応募のハードルが低い。
移民率の低い国の人達がビザを取得しやすいという事も問題視されている。
更に、テロリストに利用されているという指摘もある。
「短期間釈放制度」は拘束した不法移民を釈放する制度だ。
出典:Donald J. Trump (@realDonaldTrump) | Twitter
トランプ大統領は、当たり前の事をしようとしているだけだ。
不法移民の入国阻止及び短期釈放制度の廃止、更に特定の国の人に優先的にビザを与える制度を廃止しようとしている。
そもそも、こんな制度がある方が問題だ。
米国マスコミの大部分はトランプ大統領に批判的だ。
その最大の理由は、マスコミのスポンサーである大企業が移民を労働力として欲しがっているからだ。
不法移民なら安い賃金で雇用できる。
もし労働災害が起きても、訴訟や裁判をおこされる心配もない。
日本も米国も、政治やマスコミに関しては同じような状況だ。
ヨーロッパに関しては、更に悪い状況だ。