素人が新聞記事書いてみた

新聞記事のつもりでブログを書いています。

【皇紀】2678年7月30日

今日は「明治天皇例祭(めいじてんのうれいさい)」、明治天皇崩御(ほうぎょ)された日だ。

明治天皇崩御相当日に皇霊殿で行われる祭典の日である。

 

明治天皇は14歳でご即位になられた。

父・孝明天皇が急遽崩御なされたため、立太子の礼(りったいしのれい)を経ずに天皇におなりになった。(近年では珍しい)

立太子の礼とは、皇太子であることを公に告げられる儀式である。

 

幕末の動乱期、欧米列強が植民地支配を進める弱肉強食の時代に、この年齢で日本で最も責任のある地位になられた。

その重圧たるや想像を絶するものだっただろう。

 

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出典:明治天皇 - Wikipedia

 

明治天皇の写真は笑っているものがない。 少なくとも、私の知る限りは。

このため、気難しい方だと思われがちだが、全然そんな事はない。

実際はむしろ逆だ。

茶目っ気があり、優しい性格で、酒が好きだった。

周りの人間に「あだ名」をつけて呼んでいたのは有名な話だ。

 

日常生活においては質素を旨とされていた。

どんなに寒い日でも暖房は火鉢1つだけ、暑中も軍服(御服)を脱がずに執務をおこなっていた。

執務用の硯箱は何十年も使用されていた。

 

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明治天皇親署

 

明治天皇のお人柄がわかる出来事がある。

明治11年8月30日~11月9日にかけ、明治天皇は北陸から東海を御巡幸(ごじゅんこう)された。

天皇陛下が全国をまわるのは、これが歴史上初めてのことだった。

御巡幸中、一行はひどい蚊に悩まされた。

しかし、明治天皇は蚊帳を使わなかった。

たまりかねた侍従(じじゅう)が蚊帳を吊るように申し上げたところ、このように仰せられた。

「一般の民衆には蚊帳がない。自分は一般の民衆と同じような体験がしたい。貴族のような立派な蚊帳の中にいては民の気持ちなどわからない。蚊に襲われることがないような巡行は本当の巡行ではない」

明治天皇は御巡幸で蚊帳を使うことはなかった。

 

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出典:94歳ブログ「紫欄の部屋」

 

戦前の教書書「修身」には、明治天皇に関する実話がいくつかある。

西南戦争での負傷者を労う話などは涙が止まらなくなる。

 

明治天皇は国民から慕われていた。

明治天皇と同じ日本人であることが、国民は心地よかった。

外国の皇帝や王のように力で国民を抑えるのではなく、国民のために自らが奉仕する。

これが世界一の権威「天皇」の不思議な力の源泉のように感じる。

 

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