関西国際空港へのアクセスを担う鉄道線(りんくうタウン駅~関西空港駅間)が18日、2週間ぶりに運転を再開した。
関西国際空港は「人工島」で、大阪府泉佐野市・泉南郡田尻町・泉南市にまたがっている。
同空港への船舶を除くすべてのアクセスは、海上にかかる長さ3.75kmの「関西国際空港連絡橋(愛称:スカイゲートブリッジR)」を利用している。上に道路(6車線)、下に鉄道(複線)が走る2階建て構造で、さらに電気・ガス・水道・電話(固定電話)などのライフライン全てがこの橋を利用してる。
2015年度の1日あたり平均乗降客数の内訳は、鉄道52,422人、道路15,207人、高速船1,129人。
タンカーが流され衝突、関空の連絡橋が破損#台風21号
— 産経ニュース (@Sankei_news) September 4, 2018
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今月4日、台風21号の強風により、タンカー「宝運丸(ほううんまる)」(全長89メートル、2591トン)が関西国際空港連絡橋(大阪府泉佐野市)に激突した。
第五管区海上保安本部によると、タンカーは積み荷の航空燃料を関西国際空港に下ろした後、同連絡橋の南側の海上で碇(いかり)を下ろして停泊していた。
この事故はタンカーの落ち度が大きい。
事故が起きる直前、タンカーが流されていることを察知した海上保安庁が、2度も警告を発していた。
出典:国土交通省
タンカーが関西国際空港連絡橋の橋桁に衝突したことにより、鉄道部分は約50センチ横にずれた。
一方、道路部分は約4メートルほど横にずれた。
急ピッチで修復作業
鉄道部分は、架線をつるす支柱やレールが曲がるなどし、復旧は21日と見込まれていたが、鉄道橋の橋桁に構造的な問題がなく、復旧工事も順調に進んだため、3日間前倒しされた。
鉄道部分は、レールや架線をつるす支柱が曲がるなどしたため、復旧は21日と見込まれていた。しかし、鉄道橋の橋桁には構造的な問題がなく、復旧工事も順調に進んだため、予定より3日間ほど早く復旧した。
道路部分の復旧には時間がかかるとみられており、完全復旧は来年のゴールデンウィークを目標をしている。
出典:国土交通省
今回の事故とは直接関係ないが、関西国際空港は埋立地の上に建設された空港だ。
このため、台風や津波などによる浸水のリスクが高い。
実際に、今回の台風21号でも浸水が発生し、地下の電源設備は大きな被害を受けた。
【衝撃】関西空港、浸水した地下の「電源設備」を公開へ!!!!!(画像あり) https://t.co/xUhyRTgO1Q pic.twitter.com/s8YnxzalKz
— 草生えるニュース (@kusaharerunews) September 11, 2018
日本には埋立地の上に建設された施設が多い。
「震災対策は大丈夫なのだろうか?」と心配になる。
不安がある場所は震災対策をすべきだ。
十分に金をかけて。
大災害が起きてからでは遅い。