韓国の文在寅(ムン ジェイン)大統領と北朝鮮の金正恩(キム ジョンウン)朝鮮労働党委員長は19日、平壌(ピョンヤン)で2日目の首脳会談を行い、「9月平壌共同宣言」に署名した。
9月平壌共同宣言の骨子(こっし)
- 2020年東京五輪に共同参加、2032年夏季五輪の共同開催誘致で協力
- 北朝鮮は東倉里(トンチャンニ)のエンジン試験場とミサイル発射台を廃棄
- 北朝鮮は米国が相応措置を取れば、寧辺核施設の廃棄など追加措置を取る用意
- 金正恩朝鮮労働党委員長は早期にソウル訪問
情報元:[全訳] 9月平壌共同宣言(2018年9月19日)(徐台教) - 個人 - Yahoo!ニュース
南北首脳会談2日目
— 産経ニュース (@Sankei_news) September 19, 2018
首脳2人だけで会談、合意文に署名 https://t.co/V5Q1ZODowb
この首脳会談は、韓国の文在寅大統領と北朝鮮の金正恩委員長の利害が一致している
プロレスと言える。
文在寅大統領には、北朝鮮との友好をアピールし、支持率を上げたいという思惑がある。2020年東京五輪の共同参加や2032年夏季五輪の共同開催誘致での協力などはそのためのものだ。
一方、金正恩委員長には、国内の厳しい経済状況を何とかしたいという思惑がある。9月平壌共同宣言の「2」には、「民族経済を均衡的に発展させるための実質的な対策を講究していくことにした」とあり、条件付きではあるが、いくつかの経済協力の内容が書かれている。つまり、金と技術をくれということだ。
同宣言で最も重要なのは、北朝鮮が寧辺核施設を廃棄するか否かだ。
北朝鮮が核を放棄する可能性は低い。
リビアの独裁者「カダフィ大佐」は、自発的に核を廃棄した。その後、カダフィ大佐は欧米の空爆により死亡した。金正恩委員長は、「核廃棄=北朝鮮滅亡」と考えているだろう。
「北朝鮮は東倉里のエンジン試験場とミサイル発射台を廃棄」とあるが、すでに廃棄済と、米国の北朝鮮分析サイト「38ノース」が分析している。
情報元:北朝鮮、ミサイル関連施設解体=首脳会談の約束履行か-米分析サイト:時事ドットコム
核廃棄に向けて努力しているというアピールでしかない。
他のミサイル発射台もあるし、移動式のミサイル発射台もある。
米国本土まで届く核ミサイルを保有しているという事は同じである。
韓国の文在寅大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は19日、「9月平壌共同宣言」に署名しました。
— 素人が新聞記事書いてみた (@np_ama) September 19, 2018
同宣言には、「北朝鮮は、米国が相応措置を取れば、寧辺核施設の廃棄など追加措置を取る用意がある」とあります。
北朝鮮は核施設を廃棄すると思いますか?
韓国と北朝鮮は今までも同じような事をしている。
お互いの状況により、くっ付いたり、離れたりしている。
今までの経緯から考えると、両国が統一まで進む可能性は極めて低い。
ただ、現在停戦中の「朝鮮戦争」が終戦になる可能性はあるだろう。