安倍普三総理は25日(日本時間26日)、韓国の
文大統領は冒頭、18~20日まで北朝鮮の平壌(ピョンヤン)で行われた南北首脳会談で、北朝鮮の
文大統領は、北朝鮮の金委員長が「適切な時期に日本と対話し、関係改善を模索していく用意がある」と述べたことを安倍総理に伝えた。
安倍総理は、「北朝鮮との相互不信の殻を破り、金委員長と直接向き合う用意がある」と述べた。
また、安倍総理は文大統領に、「慰安婦問題での日韓合意書の履行」と「募集工問題を蒸し返さないこと」に対してクギを刺した。
出典: 首相官邸
韓国の文大統領は、北朝鮮に対して非常に融和的な政策をとっている。
日本と北朝鮮の接近を狙っているようなフシもある。
友好国も少なく、経済的に疲弊している北朝鮮にとっては、日本との関係改善は何としても行いたいと考えているだろう。
ただ、文大統領に頼っての北朝鮮との関係改善は危険だ。
金と技術だけ取られて、拉致被害者は帰ってこないという最悪な事態になることも考えられる。
北朝鮮に、問題解決前にアメをやってはいけない。
日本人限定の調査です。
— 素人が新聞記事書いてみた (@np_ama) September 26, 2018
北朝鮮は信用できる国だと思いますか?
日本の目的は、北朝鮮に拉致された人達の帰国だ。
最も現実的な選択肢は経済制裁だ。
2002年9月17日、小泉純一郎総理が訪朝し、当時の北朝鮮のトップ・金正日(キム・ジョンイル)委員長が拉致問題について認め謝罪した。
そして、10月15日、拉致被害者5名の帰国が実現した。
この時、北朝鮮は経済的に非常に追い込まれた状況だった。
更に、2001年(平成13年)12月22日、九州南西海域工作船事件が発生した。東シナ海で発生した北朝鮮の工作船の追跡事件で、不審船は海上保安庁の巡視船と交戦の末爆発、沈没した。この工作船を小泉内閣は引き上げ、晒し者にした。
そう、北朝鮮は苦しい状況になると譲歩するのだ。
現在、北朝鮮は世界中から経済制裁を受けており、厳しい状況だ。
石油に関しては、その大部分を輸入することはできない。
このため、違法な洋上での物資の積替え(いわゆる「瀬取り」)により、ある国より調達している。
この瀬取りも、日本と米国が中心になり監視している。
北朝鮮は経済制裁に相当こたえている。
北朝鮮の対外宣伝サイト「わが民族同士」では、拉致問題に関して「既に解決」との文言があったのだが、最近消えている。
これは北朝鮮が、すでに首が回らない状態であることを示している。
このまま経済制裁と瀬取りの監視を続ければ、北朝鮮の方から日本にすり寄ってくる可能性が高い。
そして、その時が拉致被害者を取り返す最大のチャンスだ。
経済制裁は続けるべきだ。
解除するのは拉致被害者を取り返してからだ。