素人が新聞記事書いてみた

新聞記事のつもりでブログを書いています。

広島高裁、伊方原発3号機の再稼動認める、反対派は放射線の知識ある?

 

広島高裁(三木昌之裁判長)は25日、四国電力の伊方(いかた)原発3号機(愛媛県伊方町)の運転を差し止めた同高裁の仮処分決定について、取り消す決定をした。

 

四国電力は、来月27日に伊方原発3号機を再稼働させる方針を明らかにした。

伊方発電所には3基の原子炉があり、1号機と2号機は現在廃炉作業中。

 

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伊方発電所、出典:Wikipedia

 

一連の流れは以下のとおり。

 

平成28年3月11日、広島市などの住民が、伊方原発3号機の運転差し止めなどを求めて、広島地裁に仮処分の申し立てをする。

平成29年3月30日、広島地裁は運転差し止めの仮処分を認めない決定をする。

 

平成29年4月13日、住民側は広島高裁へ即時拮抗の申し立てをする。

平成29年12月13日、広島高裁は、伊方原発3号機から約130キロ離れた阿蘇山熊本県)の噴火リスクを理由に、伊方原発3号機の運転を差し止める仮処分決定をする。抗告審の高裁の野々上(ののうえ)友之裁判長(当時)は、「原則40年とされる運転期間中に阿蘇山の活動可能性は十分小さいとは判断できず、火砕流が約130キロ離れた伊方原発に到達する可能性がないとも言えない」と指摘した。

 

平成29年12月21日、四国電力は広島高裁に対して、異議と差し止め処分の執行停止を申し立てる。

平成30年3月22日、広島高裁が執行停止を認めない決定をする。

平成30年9月25日、広島高裁が異議審で、伊方原発3号機の再稼動を認める決定をする。異議審の三木裁判長は「原発火砕流が到達する可能性は相当低い」として、伊方原発3号機の安全性を認めた。平成29年12月13日の仮処分決定は、その効力を失った。

 

仮処分を申し立てた広島市松山市の住民4人は、「最高裁が運転を認めた場合、同種裁判への影響が大きい」として、最高裁への不服申し立てを行わないという。

 

伊方原発3号機の「運転差し止めの仮処分」は、高松高裁や大分地裁、山口地裁岩国支部でも審理されている。

どれか一つでも、運転差し止めの仮処分決定がでれば、伊方原発3号機を再稼働させることはできない。

なお、大分地裁は今月28日に決定を出す。

 

情報元:伊方原発3号機、運転差し止め取り消し…高裁 : 社会 : 読売新聞

情報元:伊方原発3号機再稼働認める 広島高裁決定 四電の異議認め差し止め取り消し - 産経WEST

情報元:伊方原発 | 再稼働阻止全国ネットワーク

 

原発反対派の主張は、あまりにもバカげている。

約130キロも離れている阿蘇山熊本県)が噴火し、その火砕流が到達する可能性があるというのだ。

確かに可能性はゼロではないが、そんな事を言い出したらキリがない。交通事故にあう可能性の方が何万倍も高いだろう。

ちなみに、伊方原発3号機の運転差し止めの仮処分決定をした、野々上(ののうえ)友之裁判長(当時)は、すでに定年退官している。

情報元:伊方、野々上裁判長は今月で退官 民事畑、広島勤務通算16年 | |福井新聞

 

原発反対派は、各地の裁判所で、原発の運転を止めるための行動を起こしている。

伊方原発3号機も、広島高裁以外に3箇所の裁判所に「運転差し止めの仮処分」をしている。

それだけの資金がどこから出てくるのか不思議だ。

しかも、彼らのほとんどは地元民ではない。

 

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反対派は放射線の正しい知識がなく、ヒステリックに反対しているように感じる。

 

放射線とは、放射性物質から放出される粒子や電磁波のことだ。アルファ線ベータ線中性子線などの「粒子の流れ」と、ガンマ線やエックス線のような「電磁波」に大別される。

また、放射線を出す物質を「放射性物質」、放射線を放出する能力を「放射能」と言う。 

放射線は光や紫外線と似ている。

普段の生活でも浴びているし、人間も放射線を出している。

 

放射線を浴びても、目に見える傷が体につくことはない。

鼻血が出ることなどないし、被爆が感染することもない。

放射線が体を通過すると、体を作っている細胞の中の生体分子の一部を壊すことがわかっている。

しかし、それほど怖がる必要はない。

細胞に小さな傷がつくのは、日常的なことだ。

外に出て太陽の光を浴びれば皮膚の細胞は傷つけられるし、体に取り込んだ酸素が細胞に傷をつけることもよくある。

生物には細胞についた傷を治す能力がある。

 

放射線の何が怖いかと言うと、大量に浴びると癌になる可能性が高くなることだ。

通常、作業員以外にこのような事態が発生することはない。

ちなみに、福島第一原子力発電所事故で、被曝して亡くなった人はいない。

 

原発反対派のなかには、「原発=原爆」と思っている人がいる。

原子力発電所原子爆弾は全くの別物だ。

原発の原料はウランだ。

ウランにはウラン235とウラン238の2種類ある。

ウラン235は核分裂の連鎖反応を起こす。ウラン爆弾(広島で使用された原爆)の原料でもある。

一方、ウラン238は中性子の捕獲率が高く、ウラン235の核分裂反応を妨げる。

原子力発電では、ウラン235を3~5%の濃度で使用する。

この割合が最も効率的だからだ。

原子力発電では核爆発は発生しない。核爆発を発生させるためには、最低でもウラン235の濃度は80%以上必要だ。

 

 

原発に限らず、絶対に安全な発電方法などない。

どのような発電方法でも、事故は必ず発生する。

原発に反対することも良いが、まずは正しい知識を知ってから自分の意見を主張すべきだ。

まぁ、正しい知識があれば、原発反対派にはならないだろうが。