「自由インド太平洋連盟(Free Indo-Pacific Alliance:FIPA)」の結成大会が26日、関係者や支援者ら約100人が参加し、国会内で開かれた。
自由インド太平洋連盟は、中華人民共和国の覇権・侵略・抑圧に対抗するため、アジアの諸民族が大同団結した組織である。
参加民族は、ウイグル、南モンゴル(内モンゴル)、チベット、台湾、香港、そして日本など。
会長には「世界ウイグル会議」元議長のラビア・カーディル氏が就任した。
副会長には「チベット亡命政府議員」のナムギャル・ドルカ氏、「世界南モンゴル(中国・内モンゴル自治区)会議」のテムチルト氏、「NPO法人夢・大アジア」理事長の石井英俊氏が就任した。
情報元: FIPA 自由インド太平洋連盟 Free Indo-Pacific Alliance
ラビア氏は、「中華人民共和国は今、われわれ(ウイグル人)を実験台にしています。次はモンゴル、その次はチベットというかたちで、周辺の諸国にも同じことをやると思います」と強い口調で述べた。
周辺の民族が協力して、中華人民共和国の覇権主義に対抗する必要があることを主張した。
「自由インド太平洋連盟」の会長に就任したラビア・カーディル氏、出典:Wikipedia
中華人民共和国のウイグル人に対する人権弾圧は想像を絶するものだ。
その詳細については、在日ウイグル人有識者会議が、2018年9月8日に「中国のウイグル人への弾圧状況についてレポート」を公表している。
以下、その内容を抜粋すると。
新疆ウイグル自治区では、2017 年初頭以来、「再教育センター」「教育転化学校」「技能研修センター」という名前の「強制収容所」の建設が急ピッチで進められた。
国際 NGO 組織(Chinese Human Rights Defenders)が今年 8 月 3 日発表した最新の調査報告によると、「再教育センター」と呼ばれる閉鎖式キャンプ(強制収容所)に 110 万人が収監されているほか、開放式キャンプ(食事や寝泊まりに自宅に帰れる)で約 220 万人が再教育(洗脳教育)されているという。
合わせると 330 万人が「再教育」の対象となっている。
新疆(しんきょう)ウイグル自治区の人口は 2,300 万人(2014年統計)。ウイグル人の割合は 48.5% で、約 1,130 万人のため、ウイグル人の約 30 %の人が「再教育」されていることになる。
中華人民共和国当局は、検診名目で、ウイグル人のDNA採集をしているとされる。
中華人民共和国国営の新華社通信は 2017 年 11 月、衛生当局の統計として、新疆ウイグル自治区の総人口の 9 割に相当する約 1900 万人がこの「検診」を受けたと伝えた。
新疆ウイグル自治区出身の在英の元外科医エンヴァー・トフティ氏は、こうした不合理な新疆ウイグル自治区住民の DNA 採取について、富裕層や外国人移植希望者のための移植用臓器となる「生きた臓器バンク」とし、住民を秘密裏に「ドナー登録」しているのではないかとの推測を述べた。
各収容所では続々死者が出ており、その遺体は家族に返す・見せることなく、一般人が入ることのできない遺体処理・安置所で処理されている。臓器売買のため、臓器が抜き取られた痕跡のある遺体もあったという噂もある。
以下の「写真 1,2」 は、観光でウイグルに来た日本人により、今年 1 月にカシュガル空港で撮られた写真である。「人体器官運送通路」「人体寄付、移植器官航空運送保障プロセス」標識の専用通路やスペースが用意されている。
同レポートは「国家ぐるみで監禁されている人から強制的に臓器を摘出していることを示す徹底的証拠である」と強い口調で非難している。
中華人民共和国はウイグル人に対して、この他にも、様々な人権弾圧をしている。
詳しく知りたい方は、日本ウイグル協会のサイトをご覧頂きたい。
中国のウイグル人への弾圧状況についてレポート:在日ウイグル人有識者会議 | 日本ウイグル協会
中華人民共和国は、チベットや南モンゴルに対しても、過酷な人権弾圧を行っている。
更に、その他の地域でも、人権弾圧を行っているという疑惑がある。
日本も決して他人事ではない。
万一、沖縄が中華人民共和国の手に落ちたら・・・
中華人民共和国の人権弾圧の実態を、多くの方が知る必要があるのではないのだろうか?