今日は
新年宴会とは、毎年1月5日に、宮中で行われていた新年の到来を祝う宴のことである。天皇が皇族や
新年宴会は、明治7年(1874年)から昭和23年(1948年)まで、祝祭日(祝日)だった。以下の2つの法律に定められている。
①
②休日ニ関スル件:大正元年(1912年)9月4日に公布・即日施行、昭和23年(1948年)7月20日に「国民の祝日に関する法律」の施行と同時に廃止
なお、この間(明治6年~昭和23年)、元日(1月1日)は法律上祝祭日ではなかった。しかし、慣習的に休みをとっている場合は多かった。
新年祝賀の儀、出典:宮内庁
元日節会とは、 新年宴会以前の毎年元日に、宮中で行われていた宴である。朝廷でも重要な儀式の一つとされていた。
元日節会は、奈良時代初期の霊亀2年(716年)、
明治になると、元日には宮中で様々な行事が行われるようになったため、明治5年(1872年)より1月5日に変更された。そして、外国の要人も招くことが多くなってきた。このため、名前を「新年宴会」に変更した。元日に行われなくなったし、
新年宴会は昭和23年(1948年)まで行われたいた。しかし、同年7月20日に「国民の祝日に関する法律」が施行され、廃止されてしまう。
代わりに、「新年祝賀の儀」が元日に行われるようになる。新年祝賀の儀は、新年宴会と同じようなものなのだが、軍人(自衛隊)は厚遇されなくなった。
現在の祝日は、「国民の祝日に関する法律」(昭和23年7月20日公布・即日施行)によって定められている。この法律にはGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)の意向が大きく反映している。
この法律が施行されるまで、日本の祝祭日には「祝日」と「祭日」があった。祭日とは、宗教儀礼上重要な祭祀を行う日のことであるが、「国民の祝日に関する法律」に祭日はない。
東亜戦争以前の祝祭日の多くが、廃止されたり、名前を変えられたりしてしまった。
新年宴会も廃止された祝日の一つである。