令和元年8月1日から10月14日にかけ、芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」が愛知県各所で開催されている。
このなかのプログラムの一つに、「表現の不自由展・その後」という企画展が8月3日まで開かれていた。
「表現の不自由展・その後」には、他の美術館などで展示不許可になったとされる作品?が20点ほど集められていた。
昭和天皇の御真影が焼かれる映像、戦時売春婦(慰安婦)像、米国の国旗が下敷きにされている造形物など...
多くの抗議があり、開催3日で中止となった。
大村秀章愛知県知事(左)と津田大介氏(右)、出典:大村秀章 (@ohmura_hideaki) | Twitter
「あいちトリエンナーレ2019」の芸術監督は津田大介氏である。
北海道新聞によると、参加アーティスト約80組は津田氏が決めたという。
情報元:<金曜カフェ>ジャーナリスト・津田大介さん あいち芸術祭 監督として:北海道新聞 どうしん電子版
主催は「あいちトリエンナーレ実行委員会」で、会長は大村秀章愛知県知事である。
津田氏が芸術監督に就任する記者会見をした時、大村氏は「ちょっととんがった芸術祭にしたいと思い、色々な情報発信を続けている津田さんに芸術監督をお願いした」と述べている。
情報元:津田大介さんが芸術監督に就任 あいちトリエンナーレ:朝日新聞デジタル
「表現の不自由展・その後」で筆者が許せなかったのは、昭和天皇の御真影がガスバーナーで燃やされ、その灰を靴で踏みつける映像だった。かつてないほどの怒りがこみ上げてきた。
半月ほど経ち、やっと冷静に判断できるようになってきた。
「表現の不自由展・その後」に関しては、筆者は3つの問題点があると考える。
1つ目は、芸術祭というより反日プロパガンダの性格が強いという点だ。
作品?を見れば、日本人ならそう感じる方が多いだろう。
津田氏も認める発言を無意識のうちにしている。
4月8日、東浩紀氏と出演した「ニコニコ生放送」で以下のような発言をしている。(上の You Tube 動画に実際の声あり)
公立美術館で撤去されたものを、『表現の不自由展』という展覧会を持ってくる体にして全部展示してやろうっていうそういう企画で。おそらく、みんな全然気づいてないけど、これが一番やばい企画なんですよ。おそらく、政治的に。
「展覧会を持ってくる体にして」と発言している。「体にして」とは、「実際には違うが、一時的にそういう事にして」という意味である。
更に、政治的に一番やばい企画とも発言している。
これらの発言からも、純粋な芸術祭ではなく、政治的な意図があるのは明らかだ。
大村秀章愛知県知事、出典:大村秀章 (@ohmura_hideaki) | Twitter
2つめは、公金を使ったイベントとして相応しくないという点だ。
公金とは、一般的に国家、又は地方公共団体がその目的を達成するための作用を行うにあたって用いる金銭のことである。基本的に政治活動に使うことはできない。
「あいちトリエンナーレ2019」には10億円を超える公金が使われており、大半は愛知県が負担している。
大村氏は6月に「表現の不自由展・その後」の説明を受けた際、芸術監督の津田氏に対し、戦時売春婦像について、「本当にやるのか。展示はやめてもらえないか」「実物ではなく、パネルにしてはどうか」などと伝えたという。
企画展の運営メンバーからは「それなら、この企画展を全てやめる」などの話もあり、最終的に、来場者に写真撮影やSNS投稿を控えてもらうことで、展示することになったという。
情報元:少女像展示前、知事が津田氏に「本当にやるのか」 : 国内 : 読売新聞オンライン
大村氏は8月5日の記者会見で、戦時売春婦像の撤去を求めた名古屋市の河村たかし市長に対し、「(表現の自由を保障する)憲法21条に違反している疑いが非常に濃厚」などと批判している。
自らも戦時売春婦像の展示をやめるよう、企画展の運営メンバーに言っているのに。
芸術祭は政治活動を行う場ではない。公金を使っている以上、使用目的に合っているかの検証は必要だ。そもそも、そんな事を言い出したら、「表現の自由という体で」公金を自由に使えるようになってしまう。
更に8月13日の記者会見では、「芸術の中身などについては、芸術監督(=津田氏)が全責任をもってやっておられる」「芸術監督を決めた以上はそこで作品の中身、芸術の中身などはお任せする、基本的には芸術監督の責任で仕切ってもらう」と述べている。
情報元:あいちトリエンナーレ問題で大村知事に批判殺到! ツイート削除し責任丸投げ…和田政宗議員「展示の意図、説明するべきだ」 (2/2ページ) - zakzak
責任全てを津田氏のせいにするつもりである。
大村氏のツイッターには批判が殺到している。そして、8月1日以前のツイートを一部削除している。
なぜ、そのようなことをする必要があるのだろうか?
自分が正しいなら堂々としているべきだ。
筆者は大村秀章愛知県知事の責任は大きいと思う。
芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」には、昭和天皇の御真影が焼かれる映像、戦時売春婦像などの作品?が展示されていました。
— 素人が新聞記事書いてみた (@np_ama) August 15, 2019
同芸術祭の最高責任者であり許可を出した『大村秀章愛知県知事』に責任はあると思いますか?
3つ目は、マスコミの報道についてだ。
「表現の不自由展・その後」の最大の問題点は昭和天皇を侮辱していることである。
「昭和天皇の御真影が焼かれる映像」は、大部分のオールドメディアで報道されていない。戦時売春婦像ばかりが焦点にされ、本質が報道されていない。
朝日新聞や中日新聞、毎日新聞は「表現の不自由展・その後」が中止になったことを批判する社説を書いている。
・(社説)あいち企画展 中止招いた社会の病理:朝日新聞デジタル
・「不自由展」中止 社会の自由への脅迫だ:社説:中日新聞(CHUNICHI Web)
・社説:「表現の不自由展」中止 許されない暴力的脅しだ - 毎日新聞
言論弾圧や表現の自由などを主張しているが、「昭和天皇の御真影を焼く映像」を公金を使って展示するのも自由なのか?
彼らは在日韓国・朝鮮人に都合の悪いことをいうと、ヘイトスピートだと言って批判する。過去の記事を調べればわかる。これこそ、言論弾圧ではないのか?
つまり、ダブルスタンダードなのだ。
自分達の都合により、『言論や表現の自由』と『人権』を使い分けているのだ。
また、「あいちトリエンナーレ2019」のホームページの「協賛・協力」のページは、8月10日、「協賛・協力」した組織がわからないように変えられてしまった。
なぜ、そんなことをする必要があるのか?
ちなみに、朝日新聞と中日新聞の関係団体も協賛・協力を行っている。
「表現の不自由展・その後」のような美術展をやりたいというなら、少なくとも公金は使うべきではない。