遺伝子解析会社のジーンクエストと東京大学の研究チームは、コーヒーの摂取頻度に関与する遺伝子領域を特定した。
領域は2か所あり、1か所は欧米人集団を対象とした解析で判明済だが、もう1か所は日本人集団を対象とした今回の調査で新たに発見された。
ヒトの染色体、出典:Wikipedia
ゲノムとは、生物の形質を決定している「遺伝情報の全て」を指す言葉である。
遺伝情報は「染色体」という生体物質に記憶されている。
染色体は生物種により、その数や性質が違う。原則、2本で1対となっている。
ヒトの染色体は23対46本。
1~22番までの各1対計44本の常染色体と、性別を決定する1対2本の性染色体がある。
遺伝子領域ごとのコーヒー摂取頻度との関連性、原典:BMC Genetics
研究チームは、日本人約1万2000人のゲノム情報とWebアンケート情報を解析。
ヒト7番染色体上の「7p21領域」とヒト12番染色体の「12q24領域」が、コーヒーの摂取頻度に関与していると特定した。
7p21領域は、カフェインの代謝やコーヒー摂取量と関連がある。
これは欧米人集団を対象とした研究ですでに発生されており、今回の研究で再確認ができた。
12q24領域も、コーヒー摂取量と関連がある。
これは今回の日本人集団を対象とした調査で初めて発見された。
更に詳しく調べると、 男女差があり、男性の方が女性よりも強く相関していることが明らかとなった。
両領域で、BMI、総コレステロール値、中性脂肪値、HbA1c値についても調査した。
コーヒーを多く摂取する傾向にあるグループは、「BMIと中性脂肪が低い」という結果がでた。コーヒーには脂肪燃焼効果があるため、これは当然の結果ともいえる。
男性限定の調査です。
— 素人が新聞記事書いてみた (@np_ama) August 17, 2019
コーヒーは好きですか?
女性限定の調査です。
— 素人が新聞記事書いてみた (@np_ama) August 18, 2019
コーヒーは好きですか?
今回の研究で筆者が気になったのは、遺伝子情報では日本人は男性の方がコーヒー好きが多いという点である。
周囲を見る限り、女性の方がコーヒー好きが多いような気がする。
気になったので、Twitter でアンケートをしてみた。
結果が楽しみである。 \(^▽^)/