香港島中心部のビクトリア公園で18日、民主派団体「民間人権陣線」の主催による「香港市民の5つの要求」を求める集会が開かれた。
香港市民の5つの要求
①「逃亡犯条例」改正案の完全撤回
②警察と政府の市民活動を「暴動」とする見解の撤回
③デモ参加者の逮捕、起訴の終止
④警察の暴力的制圧の責任追及と外部調査実施
⑤民主的選挙の実施
傘を差しデモをする香港市民、出典:周庭 Agnes Chow Ting on Twitter
集会場所となったビクトリア公園とその周辺には、主催者発表170万人(警察発表12万8000人)が集まった。
警察当局はなぜかデモ行進を許可しなかったが、集会から大規模なデモ隊が派生、周囲は埋めつくされた。
香港では100万人を超える大規模デモが2回起きている。
6月9日には主催者発表103万人(警察発表24万人)のデモ。
6月16日には香港史上最大の主催者発表約200万人(警察発表33万8000人)のデモ。
昨日、香港の太古駅で、警察が至近距離で市民に向けて銃で胡椒弾を撃ちました。さらに警棒でデモ隊を殴ったり、エスカレーター上で押し倒したりしました。#香港 #香港デモ pic.twitter.com/ygRvomUBvZ
— 周庭 Agnes Chow Ting (@chowtingagnes) August 12, 2019
香港の一連のデモは、支那本土への犯罪容疑者の引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案に反対するために始まった。
同改正案が成立すれば、香港では自由な発言ができなくなる。このため、香港市民は命懸けでデモを行っている。
香港警察がデモ隊に対して暴力を振るい始めたのだ。
しかし、香港市民は負けずに集会やデモを行っている。今回の集会でも、警察の暴力に対して、責任追及と外部調査を要求している。
今月11日には、警察が発砲したビーンバッグ弾で女性が右目を負傷。失明の危機にあるという。
8月11日のデモの際、ある若い女性が警察のビーンバッグ弾に撃たれ、眼球が破裂しました。失明してしまった可能性が高いです。この女性のゴーグルにはビーンバッグ弾が突き刺さっており、動かぬ証拠があります。
— 周庭 Agnes Chow Ting (@chowtingagnes) August 16, 2019
しかし、未だに香港の警察は責任を認めず、謝罪していません。 pic.twitter.com/vbSjFiiGq4
香港では今、本物の人権弾圧が行われている。
日本には「人権派」といわれる人達がいる。
しかし、彼らの多くは香港警察の非人道的な行為を非難していない。
香港デモの本質は、侵略者に対する市民の抵抗である。