世界保健機関(WHO)は22日、飲料水中に含まれるマイクロプラスチックに関して、研究の分析結果を初めて公表した。
私達が持っている限られた情報に基づいてと前置きした上で、「現在のレベルでは健康上のリスクをもたらすとは思えない」と分析した。
ただし、将来的な潜在リスクについては、更に詳しく調べる必要があるとした。
情報元:WHO calls for more research into microplastics and a crackdown on plastic pollution
出典:いらすとや
マイクロプラスチックとは、環境中に存在する微小なプラスチック粒子のことである。定義はないが、長さ5ミリメートル未満のものを指す場合が多い。
海中に最も多く存在している。
魚や海鳥、人間などの健康に対する影響が懸念されている。
現時点では、環境への重大な影響は出ていないとされる。
「欧州アカデミーによる政策のための科学的助言」が今年1月、欧州委員会に提出した報告書によると、現在の環境中で測定できるマイクロプラスチック濃度は低く、人間あるいは環境に影響を与えるという信頼できる証拠は無いとしている。ただし、汚染が今の速度で続けば状況が変わる可能性があるともしている。
欧州食品安全機関(EFSA)も、マイクロプラスチックの人体内での挙動は毒性を明らかにするにはデータが十分でなく、有害かどうかを言及するのは時期尚早だとしている。
WHOはマイクロプラスチックの健康への影響について、より詳細な評価を行うよう研究者に呼び掛けている。また、プラスチック汚染対策の強化も訴えている。
海洋に流出されるプラスチックの量が増えているからだ。
国別のプラスチックごみ海洋流出量(2010年推計)
1位:支那(132~353万t/年)
2位:インドネシア(48~129万t/年)
3位:フィリピン(28~75万t/ 年)
4位:ベトナム(28~73万t/年)
5位:スリランカ(24~64万t/年)
20位:米国(4~11万t/ 年)30位:日本(2~6万t/年)
情報元:環境省
環境省は平成28年度に、漂着したペットボトルの製造国別の調査を実施した。
その結果、奄美では外国製の割合が8割以上を占めた。対馬や種子島、串本、五島では5割前後だった。
一方、根室や函館、国東では外国製の割合は2割以下と低く、日本製の方が多かった。
左派マスコミは、レジ袋やプラスチック製ストローの使用をやめるよう主張しているが、効果はあるのだろうか?
筆者は、「国別にプラスチックごみ排出量を規制する枠組み」を各国と協力して作る方が遥かに有効だと思う。