今日はミハイル・ゴルバチョフがソビエト連邦共産党書記長の辞任と党の解散を宣言した日だ。
ソビエト連邦共産党(ボリシェヴィキ)の党章、出典:Wikipedia
ソビエト連邦共産党とは、マルクス・レーニン主義(一般的に言われる共産主義)を掲げたソビエト連邦の政党である。大正11年(1921年)から平成3年(1991年)まで存在したソビエト連邦において、一党独裁制を堅持していた。
かつて共産党は世界中に存在したが、このソビエト連邦共産党が元祖である。
明治31年(1898年)に結党されたロシア社会民主労働党が由来である。ロシア社会民主労働党はボリシェビキとメンシェビキに分裂し、ボリシェビキがソビエト連邦共産党である。
ボリシェビキはその名称を「ロシア共産党」「全連邦共産党」と変え、昭和27年(1952年)に「ソビエト連邦共産党」に変更した。
ソビエト連邦はその末期、経済破綻を起こし国民生活は困窮していた。国民は食料や日用品の入手が困難になった。彼らが店の前で長蛇をつくっているテレビ映像を覚えている人もいるだろう。
平成3年(1991年)8月24日、ゴルバチョフはソビエト連邦共産党の解散を宣言した。
共産主義は失敗したのだ。そして、大部分の国の共産党は無くなってしまった。
マルクス・レーニン主義系の共産主義のシンボル、出典:Wikipedia
マルクス・レーニン主義とは、社会主義社会の素晴らしさを説いた「マルクス主義」を、ソビエト連邦の初代指導者「レーニン」が発展させたものを指す。レーニンの死後、ソビエト連邦の正当性を示すために使われるようになった言葉だ。
私有財産を禁止し、共同所有することで平等な社会を目指す思想である。これを実践したのがソビエト連邦である。
この思想の恐ろしいところは暴力を肯定しているところである。ソビエト連邦は革命によってできた国家だからだ。
かつて「共産主義」と言った場合には、「マルクス・レーニン主義」を指した。
しかし、現在は各国の共産党ごとに全く違う概念となっている。
例えば、日本共産党がいう共産主義は社会主義そのものである。平成16年(2004年)に横領を変えている。
そう、共産主義の本質は権力者が国民や支持者を操るための道具なのだ。