ソフトバンクグループは6日、令和2年3月期の第2四半期決算(中間決算)を発表した。対象期間は平成31年4月1日~令和元年9月30日の半年間。
連結営業損益(企業が子会社を含むグループの営業活動で稼いだ損益)は、155億円の赤字となった。前年同期は1兆4207億円の黒字だった。
同社が中間決算における連結営業損益で赤字となるのは、平成16年9月以来15年ぶり。
ソフトバンクグループがある東京汐留ビルディング、出典:Wikipedia
ソフトバンクグループの平成31年3月末現在の会社概要は、以下のとおりだ。
商号:ソフトバンクグループ株式会社
設立年月日:昭和56(1981)年9月3日
本社所在地:東京都港区東新橋1-9-1
代表者:代表取締役会長兼社長 孫正義
資本金:2,387億72百万円
子会社数:1,302社
関連会社数:423社
共同支配企業:26社
従業員数:192人(連結76,866人)
事業内容:純粋持ち株会社
ソフトバンクグループの最大の特徴は、純粋持株会社という点である。
自らは製造や販売といった事業を行わず、株式を所有することで、他の会社の事業活動を支配することのみを事業目的としている。子会社や関連会社などからの配当が売上げとなる。
これは大企業に適した組織形態である。効率的なグループ企業の経営が可能というメリットがある。買収や合併といったM&Aの実行もやりやすい。一方、子会社と上下関係になるため、事実上の財閥復活といえる。
ソフトバンクグループの孫正義(そん・まさよし)代表取締役会長兼社長、原典:Wikipedia
ソフトバンクグループの今年度上期(平成31年4月~令和元年9月)の業績は、連結売上高4兆6517億円、連結営業利益-155億円、連結当期純利益4216億円。
連結営業利益が「-」でも連結当期純利益が「+」になったのは、傘下の支那IT企業「アリババ」の過去の過去の株式売却に伴う利益を計上したためである。
ソフトバンクグループの連結売上高は、前年同期(平成30年4月~平成30年9月)の4兆6539億円と、ほぼ同等だった。
大幅に業績が悪化したのは、ファンド事業で多額の損失が発生したためである。
同社のファンド事業は、前年同期には6324億円の連結営業利益を得ていた。しかし、今期は一転、5726億円の赤字となった。
情報元:2020年3月期 第2四半期 決算発表 | ソフトバンクグループ株式会社
ソフトバンクグループは本来、携帯電話等の電気通信事業やインターネット関連事業を行っていた企業である。
孫正義代表取締役会長兼社長は、ファンド事業はこのまま継続すると言っている。
孫氏はロックフェラーを尊敬しているが、経営者としてのタイプが違う。