令和初の新年一般参賀が2日、皇居で行われた。
天皇皇后両陛下は計5回、宮殿「長和殿」のベランダにお出ましになられ、集まった参賀者6万8710人の祝意にお応えになられた。
上皇上皇后両陛下は最初の3回、お出ましになられた。御譲位後、天皇陛下と並んで国民の前にお姿をお見せになられたのは今回が初めて。
秋篠宮皇嗣同妃両殿下、眞子内親王殿下、佳子内親王殿下は天皇陛下と同様に5回、他の成年皇族方は最初の2回、お出ましになられた。
参賀者の祝意にお応えになられる天皇陛下、上皇陛下及び皇族方、新年一般参賀・第1回、原典:Twitter
一般参賀とは、昭和23(1948)年から行われている皇室行事である。一般人が皇居に参入し、皇室に向けて祝賀の意を表する事が出来る唯一の機会である。
1月2日と天皇誕生日の年2回行われている。また、天皇即位後にも行われる。
天皇皇后両陛下始め皇族方が宮殿「長和殿」のベランダにお出ましになられ、天皇陛下が「おことば」をお述べになられる。
おことば(御言葉)とは、日本においては天皇陛下や皇族方が、他国においては国王などが、式典等公開の場において発する言葉(挨拶文)を指す。
「言葉」の丁寧語である。
天皇陛下がお姿をお見せになられると、集まった参賀者からは「天皇陛下万歳」という声が上がった。
他の皇族方もお揃いになられると、天皇陛下は「おことば」をお述べになられた。
天皇陛下のおことば
新しい年を迎え、皆さんと共に祝うことをうれしく思います。その一方で、昨年の台風や大雨などにより、今だ、ご苦労の多い生活をされている多くの方々の身を案じています。
本年が災害のない、安らかでよい年となるよう願っております。年の初めにあたり、わが国と世界の人々の幸せを祈ります。
一般参賀に一度は行ってみた方がいい。独特の雰囲気がある。
筆者の知り合いに「皇室など潰してしまえ」と言っていた者がいるが、一般参賀に行って以降、180度意見を変え、皇室に敬意を払うようになった。
皇室は現存する世界最古の王朝である。歴史の持つ見えない力なのかもしれない。
令和2年の新年一般参賀
期日 令和2年1月2日
参入時刻 午前9時30分~午後2時10分
参入門 皇居正門(二重橋)
退出門 坂下門、桔梗門(ききょうもん)、大手門、乾門
お出まし 5回
・第1回 午前10時10分頃
・第2回 午前11時00分頃
・第3回 午前11時50分頃
・第4回 午後1時30分頃
・第5回 午後2時20分頃情報元:新年一般参賀要領 - 宮内庁