素人が新聞記事書いてみた

新聞記事のつもりでブログを書いています。

【皇紀】2680年1月26日

今日は新大久保駅乗客転落事故が起きた日だ。

韓国人1人を含む3人の方がお亡くなりになった。

犠牲になられた方々のご冥福をお祈り致します。

 

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新大久保駅乗客転落事故の現場(平成20年撮影)、原典:Wikipedia

 

新大久保駅乗客転落事故とは、平成13(2001)年1月26日、東日本旅客鉄道JR東日本)の山手線内の新大久保駅で発生した人身事故である。

午後7時15分頃、泥酔した男性がプラットホームから線路に転落した。

日本人カメラマンの関根史郎氏、韓国人留学生の李秀賢(イ・スヒョン)氏は線路に飛び降り、転落した男性を救助しようとした。しかし...

進入してきた列車にはねられ、3人とも死亡した。

 

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転落事故の犠牲者を追悼・顕彰するプレート、原典:Wikimedia Commons

 

救出を試みた2人の遺族には、当時の森内閣総理大臣より書状が贈られ、警察庁からは警察協力章が授与された。

カメラマンと暮らしていた母親は国や市からの表彰について、「本当はそっとしておいてほしい。美談であっても息子が死んだ事には変わりがない」と周囲にもらしていた。事故から数年後、母親は孤独死した。

 

事故の翌年、天皇陛下(現在の上皇陛下)は死亡した韓国人留学生の両親を招待して慰労した。

後に、留学生の父親は奨学金財団を設立し、アジア出身の学生を援助した。日本政府は平成27(2015)年、父親に旭日双光章が贈った。平成31(2019)年、父親死去した際、河野太郎外務大臣は弔意を表し、親子の遺志を受け継ぐよう努力すると述べた。

 

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駅ホーム上の列車非常停止ボタン、原典:Wikipedia

 

この事故を機に、転落事故の対策がとられた。

国土交通省は特定の駅に対し、「駅ホーム上に列車非常停止ボタンの設置、又は、転落検知マットの整備」「プラットホーム床下に退避スペースの確保」の2点の対策を取るよう鉄道事業者に指導した。

その結果、平成18(2006年)度末まで、列車非常停止ボタンが全国の約1,700駅に設置された。

 

新大久保駅では事故のあった年に、転落者が逃げ込めるようホーム下に避難スペースを設ける工事が行われた。

平成25(2013)年には、ホームドアが設置された。

 

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新大久保駅のホームドア、原典::敷島_金鵄@最上嫁提督(AC Only) on Twitter

 

私たちは昔と比べると、平和な社会で、便利な生活を送っている。しかし、それは多くの方々の犠牲のうえに成り立っている。

この事実を忘れてはいけない。