政府は６日、香港発で沖縄に寄港予定の大型旅客船「ウエステルダム」に乗船している外国人の入国を、特段の事情がない限り、拒否すると発表した。
同船内で、新型コロナウイルス感染症を発症した恐れのある者が確認されたための措置。なお、日本人数名が乗船している模様。
また、今後同様の事案があった場合にも、乗船する外国人の入国は拒否するとした。入管法に基づく措置で、２月７日午前０時から効力は発生している。
情報元：令和2年2月6日 新型コロナウイルス感染症対策本部（第６回） | 令和2年 | 総理の一日 | ニュース | 首相官邸ホームページ
大型旅客船「ウエステルダム」、出典：Wikimedia Commons
ウエステルダムは、総トン数８万２３４８トン、全長２８５ｍの大型旅客船。就航は平成１６(2004)年で、船籍はオランダ。
ウエステルダムを運行している米国シアトルに本拠を置くクルーズ会社「ホーランド・アメリカライン」は、「ウエステルダム号で検疫は実施されておらず、現時点で新型コロナウイルス感染例は確認されていない」と発表した。
同船の乗客は１４５５人、乗員は８０２人。
情報元：ホーランド・アメリカ、日本が客船「ウエステルダム号」の入港を拒否 - Bloomberg
ウエステルダムの乗員・乗客には申し訳ないが...
政府の決定は妥当なものである。自国民を新型コロナウイルスから守るためには。
近年、世界は急激にグローバル化した。国境を越え、人やモノが移動するようになった。しかし、緊急時における安全対策は、まだ不十分である。
今回の新型コロナウイルスの流行を機に、グローバル化が本当に国民のためになるのか、考え直してほしい。これは企業経営者に対してのお願いである。
