宮内庁は17日、皇居で2月23日に予定していた、令和初の「天皇誕生日一般参賀」を中止すると発表した。
午前のお出まし、午後の記帳いずれも中止する。
一般参賀には多くの人が集まる。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため決断した。
一般参賀とは、昭和23年から行われている皇室行事。一般人が皇居に参入し、皇室に向けて祝賀の意を表する事が出来る唯一の機会である。
毎年、1月2日と天皇誕生日の2回行われている。また、天皇の即位後にも行われる。
天皇陛下は2月23日に60歳の誕生日をお迎えになられる。
今回の「天皇誕生日一般参賀」では、天皇皇后両陛下、秋篠宮皇嗣同妃両殿下、眞子内親王殿下及び佳子内親王殿下が10時20分ごろ、11時ごろ、11時40分ごろの計3回、宮殿・長和殿(ちょうわでん)のベランダに「お出まし」になられる予定だった。
午後0時30分~3時30分の間には、宮内庁庁舎前で「記帳」を予定していた。
「天皇誕生日一般参賀」の参賀者数は、記帳も合わせて1~2万人ほどで推移していたが、平成20年ころから増加に転じた。平成30年12月の上皇陛下最後の「天皇誕生日一般参賀」には、8万2850人が皇居を訪れた。
一般参賀が中止となったのは、今回も含め計5回。直近では平成8年の「天皇誕生日一般参賀」が、ペルーの日本大使公邸人質事件を受け中止となった。
平成20年 22,655人
平成21年 30,560人
平成22年 26,298人
平成23年 24,789人
平成24年 28,065人
平成25年 28,945人
平成26年 28,933人
平成27年 26,627人
平成28年 38,588人
平成29年 52,300人
平成30年 82,850人引用:宮内庁
筆者は一般参賀を楽しみにしているから、中止となるのは残念である。しかし、国民の安全を考えれば仕方のないことである。
多くの人が集まるイベントの主催者にも、中止や延期の英断をしてもらいたいものである。