ポンペオ米国務長官(外務大臣に相当)は23日、トランプ政権の支那政策について演説した。
ポンペオ氏は、米国の歴代政権が続けてきた支那共産党への関与政策は「失敗だった」とした。支那共産党への政策は、今後、強硬的に転換する。
また、有志の民主主義国による新たな同盟も提唱。
米国と支那共産党の"新冷戦"は、今後、激しさを増していくと予想される。
関与政策とは、それほど敵対的ではない国家に対して、こちらの思想、政策を理解させ段階的に同調させていく外交政策。「取り込み政策」とも言う。
ニクソン元大統領ゆかりの記念図書館で演説するポンペオ米国務長官、 原典:United States Department of State
ポンペオ米国務長官は23日、ニクソン元大統領ゆかりの記念図書館で演説を行った。
当時、世界は米国とソ連の冷戦時代。支那はソ連の陣営だったが、支那とソ連を分断するため、米国は支那に対して関与政策を始めた。
支那は裕福になれば変わる...と信じていた。
来年は(大統領補佐官だった)キッシンジャー氏が、極秘に支那を訪ずれてたから半世紀。ニクソン大統領が米国大統領として初めて支那を訪問してから、2022年で50年になる。
当時と世界は大きく変わった。
ポンペオ氏は、「(当時は)支那との共生が明るい未来を想像していた。しかし今日、支那共産党のせいで、(新型コロナウイルスがまん延し、)われわれはまだマスクをつけている」と述べた。
1972年のニクソン政権以来、米国の歴代政権が行っていた関与政策は「失敗だった」とした。今後は強硬的な政策に転換する。
ポンペオ氏は「(支那共産党の)習近平総書記は、破綻した全体主義のイデオロギーの真の信奉者だ」とも述べた。
米国の要人は通常「総書記」という呼称は使わない。これは共産党のトップの呼称で、国家のトップの呼称ではない。
この事から推測するに、トランプ政権は支那共産党は敵だが、支那の国民は敵ではないと考えていると思われる。
ポンペオ氏は、いま行動しなければ、支那共産党はいずれ我々の自由を侵食し、世界秩序を破壊するとの見解を示した。
その上で、有志の民主主義国による新たな同盟を提唱した。
「自由世界が支那を変えなければ、共産支那が私たちを変えてしまう」とも述べ、警戒感を示した。
情報元:Communist China and the Free World’s Future - United States Department of State
世界の国々や多国籍企業には、米国を選ぶか、支那共産党を選ぶかの二択が迫られる。
支那共産党がウイグルやチベットなどで行っている人権弾圧を見れば、自ずと答えはでるだろう。
米国は中華人民共和国を、経済的に世界から切り離しにかかっている。
筆者は、支那に進出している日本企業は撤退した方がいいと思う。
手遅れになる前に。