自民党総裁選挙は14日、投開票が行われ、菅義偉(すが よしひで)官房長官が当選し、第26代自民党総裁となった。
16日に安倍内閣は総辞職し、同日に招集される臨時国会で、菅氏は第99代内閣総理大臣に選出される。
自民党は14日午後、都内で党大会に代わる両院議員総会を開き、安倍晋三総裁の後任を決める総裁選挙を行った。
選挙は党則に基づき、党大会に代わる両院議員総会で選出する方式が取られた。
国会議員票の394票に、地方票の141票(各都道府県ごと3票)を加えた計535票で争われた。
自民党総裁選挙の結果
・菅義偉氏 377票(288票、89票)
・岸田文雄氏 89票( 79票、10票)
・石破茂氏 68票( 26票、42票)※カッコ内は左が議員票、右が地方票
総裁選挙に立候補していたのは、届け出順に、 石破元幹事長、菅官房長官、岸田政務調査会長の3人。
菅氏は7割以上の票を獲得し圧勝した。岸田氏も善戦。
一方、左派マスコミや特定野党が応援していた石破氏は惨敗した。
大好物のパンケーキを食べる菅義偉氏
菅義偉氏は秋田県湯沢市出身の71歳。法政大学第二部法学部卒。
衆議院議員秘書、横浜市議会議員を経て、平成8(1996)年に衆院初当選。
会議員選挙に西区選挙区から出馬し初当選。その後、市議を2期務めた。総務大臣や内閣府特命担当大臣(地方分権改革担当)などを歴任。
平成24(2012)年12月に官房長官になり、現在も官房長官。最長在任記録を更新中。
新元号「令和」の発表も行った。
菅義偉氏の政策
菅氏は自民党4役について、党ナンバー2の二階俊博幹幹事長、森山裕国会対策委員長は再任。総務会長には佐藤勉氏、政調会長には下村博文氏を起用。
多くの保守派とって、菅氏の勝利は朗報だ。しかし、筆者には心配事がある。
菅氏が彼らの思い通りの人事をしない場合、すぐに掌を返す者がいることだ。
こういう保守派が多いほど、反日派には好都合なのだ。
政治というのは、自分の思い通りにはいかないものである。
満足がいく結果を出すためには、政敵を物理的に消すしかない。
この大原則を理解できない人間は、政治に口を出してはいけない。国益を大きく損なう行動をする場合があるからだ。