河野太郎行政改革担当大臣は17日未明の就任記者会見で、閣僚リレー記者会見について「こんなものさっさとやめたらいい」と批判した。
新内閣が誕生すると、総理が記者会見をし、初閣議、記念撮影などを終えた後、閣僚が順次記者会見を行うというのが慣例。
閣僚全員の記者会見も官邸で行われるため、深夜となることが多い。
菅内閣の閣僚は20人。
1人目の加藤勝信官房長官が記者会見を始めたのは、16日午後11時ごろ。
河野氏は15番目(14番目の可能性あり)で、記者会見を開始したのは翌日の午前1時ごろだった。
記者会見、四人目が終わって27分遅れとか。
— 河野太郎 (@konotarogomame) 2020年9月16日
とうとう50分遅れ。
— 河野太郎 (@konotarogomame) 2020年9月16日
記者会見は予定より大幅に遅れていた。
河野氏は2度目となる行政改革担当大臣就任について、前回は「行政改革を担当した際には行政のムダをそぎ落とす行政改革をした」と振り返った。
その上で、今回は「国民あるいは社会の側からみて、価値をつくりだす規制改革をやらなければいけない」と訴えた。
また、霞が関で働く国家公務員のブラック企業化を是正しなければ、良い人材が集まらないとも主張した。
河野氏は記者から「時間が限られている中で成果を生み出すために、どれぐらいのスピード感で既存の仕組みを壊していくのでしょうか?」と問われると以下のように答えた。
「スピード感。例えば、この記者会見も各省に大臣が散ってやりゃあ、もう今頃みんな終わって寝てますよね。それを延々、ここでやるというのは前例主義、既得権、権威主義の最たるものだと思いますんで、こんなものさっさとやめたらいいと思います。ぜひご協力をいただきたいと思います」
同感である。
そもそも、この記者会見自体がマスコミ向けである。平日の午前1時に、リアルタイムで見る国民は少ない。
最も必要な改革は、マスコミ関係者の意識改革なのでは?