北朝鮮に拉致された横田めぐみさん(当時13歳)の写真展が7日、川崎市幸区役所内で始まった。
北朝鮮人権侵害問題啓発週間(12月10日~16日)を前に、川崎市が主催した。
母親の早紀江さんは川崎市に住んでいる。
昭和52年(1977年)11月15日、横田めぐみさんは北朝鮮の工作員により拉致された。通っていた新潟市立寄居中学校でバドミントン部の練習が終わり、自宅に帰る途中だった。
めぐみさんは約40時間、北朝鮮に向かう船の船倉に閉じ込められていた。彼女は「お母さん、お母さん」と泣き叫んでいた。
北朝鮮に到着時、めぐみさんの手の指は爪が剥がれそうになるほど血まみれだった。出入口や壁などを引っ掻いたため。
小学校4年の運動会で笑顔を見せる横田めぐみさん、横田滋さん撮影
写真展の名称は『めぐみちゃんと家族のメッセージ~写真展』といい、川崎市幸区役所1階で実施されている。
実施日時は12月7日~16日。日曜日はやっていない。申込不要・入場無料。
展示コーナーには、今年6月に87歳で亡くなった父親の滋さんが撮影した家族写真を中心に約40点を展示されている。
5年前に収録された、横田めぐみさんの両親からのビデオメッセージも流されている。
同写真展を企画した川崎市役所の担当者は「拉致問題をひと事ではなく、自分事をして捉えて頂ければと思っています」と述べた。
北朝鮮による日本人拉致は、日本人全員の問題である。一つ間違えれば、自分や身内が拉致されていたかもしれないのだ。
無関心は最大の敵である。