新潟県内の関越自動車道で、最大1100台の車が立ち往生する事態が発生した。
約100人の隊員が派遣され、立ち往生した車に乗っていた人に水や食料、燃料、毛布などを届けた。除雪作業の支援、取り残された人の安否確認なども行った。
災害派遣要請を受け、高田駐屯地を出発する先遣隊、出典:防衛省・自衛隊(災害対策)
ここ数日、日本付近では強い冬型の気圧配置が続いていた。北日本から西日本の日本海側の山地では多くの雪が降っており、新潟は特に多かった。
14日から17日午後1時までの積雪量は、新潟県湯沢長で183センチ、同県津南町で173センチ。
関越自動車道(新潟県南魚沼市周辺)では、16日午後10時頃から立ち往生が発生した。
東日本高速道路によると、上り線は南魚沼市の塩沢石打インターチェンジ(IC)付近から、下り線は湯沢町の湯沢IC付近から、車が動けなくなったという。
17日昼には、立ち往生する車は1100台(上り750台、下り350台)ほどにまで増えた。
【災害派遣活動状況】
— 陸上自衛隊 第12旅団 (@JGSDF_12b_pr) 2020年12月17日
第2普通科連隊(高田)、第30普通科連隊(新発田)は、現地に到着し、水・燃料・食料・毛布の配布、除雪活動中です。地道な作業により、立ち往生は逐次解消されています。最後まで頑張ります。皆様の温かいコメントが隊員の励みになります。#第12旅団#関越道立ち往生 pic.twitter.com/7d4NDp6Vuq
新潟県は17日午後2時46分、陸上自衛隊に災害派遣を要請した。
第2普通科連隊(高田)は即、先遣隊を派遣。状況を確認後、第2普通科連隊(高田)と第30普通科連隊(新発田)の隊員約100人が派遣された。
越後川口サービスエリアを拠点に、立ち往生した車に乗った人に水や食料、燃料、毛布などを届けた。除雪作業の支援、取り残された人の安否確認なども行った。
警察によると、18日午前4時頃には、立ち往生する車は265台にまで減ったという。その後も、徐々に数は減っていった。
一連の立ち往生による死者はいなかった。 30代の女性1人と60代の男性1人が、体調を崩し、病院に運ばれたとみられる。
【災害派遣活動状況②】
— 陸上自衛隊 第12旅団 (@JGSDF_12b_pr) 2020年12月18日
本日18日、第2普通科連隊基幹の災害派遣部隊は、昨日からの派遣活動に引き続き、関越道立ち往生解消のため活動中です。一刻も早く解消できるように全力を尽くします。#関越道立ち往生#大雪 pic.twitter.com/lad80SEdbb
新潟県は災害救助法を南魚沼市と湯沢町に適用した。今回の救助費用などは、国と新潟県が負担する。