菅内閣は19日、「新たなミサイル防衛システムの整備等及びスタンド・オフ防衛能力の強化について」を閣議決定した。具体的な内容は以下の2点。
- 陸上配備型イージス・システムに替え、イージス艦2隻を導入
- 長距離ミサイルの導入・開発
情報元:新たなミサイル防衛システムの整備等及びスタンド・オフ防衛能力の強化について | 官邸
平成29年(2017年)、北朝鮮はミサイル発射実験を16回も行った。
同年11月29日に発射した「火星15」という弾頭ミサイルは、射程が約13,000km、最大高度は約4,500km。北朝鮮は超大型の核弾頭の搭載が可能であるとし「国家核戦力の完成」を宣言した。
弾道ミサイルとは、大気圏の内外を弾道を描いて飛ぶ対地ミサイルである。大型で射程は長い。相手国の国民のとって最も脅威。
同年12月、「火星15」に脅威を感じた日本政府は陸上配備型イージス・システム(イージス・アショア)の導入を決定した。
飛んでくるミサイルを打ち落とす「イージス・システム」には、陸上配備型(イージス・アショア)と艦載型(イージス艦)がある。
日本政府は地上配備型を選択したが、システムの不具合や地元住民の反対により断念した。
現在、日本はイージス艦を7隻運用しており、来年には8隻体制になる。将来的には更に2隻増やし10隻体制となる。
今回、菅内閣は長距離ミサイルの導入・開発を閣議決定した。これは支那の人民解放軍を意識したものである。
人民解放軍の艦艇や戦闘機に搭載されている巡行ミサイルは射程が長い。もう、自衛隊のミサイルは届かないのだ。
巡航ミサイルとは、飛行機のように翼とジェットエンジンで水平飛行するミサイルである。弾道ミサイルより小型で射程は短い。相手国の艦艇や戦闘機にとって脅威。
イージス艦2隻追加を決定したのは国民を守るため、長距離ミサイルの導入・開発を決定したのは自衛官を守るためなのだ。
支那、北朝鮮、ロシア...日本の周辺国は話が通じない危険な国ばかり。残念ながら、これが現実である。