陸上自衛隊は30日午前5時、宮崎県小林市での鳥インフルエンザの発生に伴い、同県知事から災害派遣の要請を受けた。
同日午前7時から、陸上自衛隊第24普通科連隊および西部方面特科連隊第3大隊の約260人が活動を開始した。24時間ローテーション。
活動内容は、養鶏場内における約15・4万羽の鶏の殺処分等。
陸上自衛隊は11月5日から12月30日の間に、9県知事から計19回の「鳥インフルエンザ発生に係る災害派遣」を受けた。
30日までに完了した災害派遣は17、継続中は2。継続中のものも数日中には活動を完了するとみられる。
陸上自衛隊は各自治体などと協力し、2か月ほどの間に、400万羽を超える鶏の殺処分等の活動を行った。
鳥インフルエンザの可能性がある鶏を搬出する自衛隊員(宮崎県小林市)、原典:Twitter
鳥インフルエンザとは、A型インフルエンザウイルスが鳥類に感染して起きる、鳥類の感染症である。
ヒトが感染することは滅多にない。
同ウイルスは加熱すれば感染性がなくなる。感染した鳥の肉を食べても、十分に加熱していれば感染の心配はない。
農林水産省によると、養鶏場で鳥インフルエンザの発生が確認された場合、飼育されている鶏は殺処分の対象となる。
発生した養鶏場から半径3キロ以内を鶏や卵の移動を禁止する「移動制限区域」に、半径10キロ以内を区域外への出荷を禁止する「搬出制限区域」にそれぞれ指定し、まん延防止の措置をとる。
令和2年11月 5日、香川県三豊(みとよ)市の養鶏場で鳥インフルエンザ発生。陸上自衛隊は災害派遣要請を受け、約31・7万羽の鶏の殺処分等を行った。
その後、西日本の養鶏場で相次いで鳥インフルエンザが発生。災害派遣要請が相次いだ。
今月24日には西日本以外の千葉県いすみ市の養鶏場でも発生。災害派遣要請を受けた。同養鶏場は今までで最大規模、約116万羽の鶏の殺処分等が必要。
陸上自衛隊は31日現在、千葉県いすみ市と宮崎県小林市の養鶏場で活動中。
自衛隊は国民のために、年末年始も関係なく活動してくれる。自衛隊はいらないという人でも、災害時には助けてくれる。
一国民として、心より感謝致します。