今日は世田谷一家殺害事件が起きた日だ。正式名称は「上祖師谷(かみそしがや)三丁目一家4人強盗殺人事件」という。
現在も未解決事件である。
捜査特別報奨金制度対象事件に指定されており、犯人に結び付く有力な情報提供者には最大2,000万円が支払われる。
情報提供先
警視庁 成城警察署
上祖師谷三丁目一家4人強盗殺人事件特別捜査本部
電話:03-3482-3829(直通)
電話:03-3482-0110(代表)
被害者宅周辺(平成22年10月撮影)、事件当時は他にも数軒あった、原典:Wikipedia
平成12年(2000年)12月30日午後11時ころから翌31日の未明にかけて、東京都世田谷区上祖師谷三丁目で、父親(当時44歳)・母親(当時41歳)・長女(当時8歳)・長男(当時6歳)の4人が殺害された。
犯人は2階子ども部屋の二段ベッドで寝ていた長男を殺害後に、異変に気づき2階に上ってきた父親を襲い殺害。その後、屋根裏部屋(3階)で寝ていた母親と長女を殺害したとみられている。
この事件には他の事件にはない特徴がある。
まず、数多くの遺留品を残している点。犯人は犯行時に手を負傷し、現場に血痕を残している。指紋や足跡なども。
次に、子供もめった刺しにした残忍な犯行。
最後に、殺害後に長時間現場に留まった可能性が指摘されている。パソコンを触ったり、アイスクリームを食べたりしている。
犯人の特徴は以下のとおり。
- 現場に残された血液から血液型は「A型」で男性
- 血液からは向精神薬や風邪薬、覚せい剤などの薬物反応は出ていない。たばこも吸わない。
- 被害者宅の冷蔵庫にあったビールには手がつけられていなかったが、麦茶は飲んでいる
- 被害者の傷跡などから、右利きの可能性が高い
- 犯人の指紋は渦状紋(円形または渦巻状の線で構成されている指紋)
- 身長170センチ前後の可能性。ベルトから胴回りは70〜75センチと推定
犯行当日の犯人の服装等も公開されている。
平成18年(2006年)に現場に残された血液をDNA鑑定した結果、犯人は純粋な日本人ではない可能性が高い。
父系のY染色体ハプログループは「O2a2b1」で、日本人 (東京) では約33人に1人、支那人では約10人に1人、韓国人では約5人に1人。
母系のミトコンドリアDNAハプログループは「アンダーソンH15型」で、アジア民族にはみられず、アドリア海や地中海の南欧系民族にみられる。
DNA鑑定だが、現在の技術なら更に詳しいことがわかる。
犯人の人種は「ほぼ特定」できる。
犯人が精神疾患を持っていたら、それもわかる可能性がある。通院履歴から犯人逮捕に至ることも考えられる。
DNA鑑定をもう一度やってほしいと筆者は思う。少しでも可能性のある事はすべきだ。
この事件では小さな子供が惨殺されている。こんな事件は二度と起きてほしくない。