支那は29日、同国が建設を進めている宇宙ステーションのコアモジュール(中核施設)の打ち上げに成功した。
午前11時20分すぎ(日本時間午後0時20分すぎ)、海南省・海南島の文昌衛星発射場から大型ロケット「長征5号B」で打ち上げられ、予定の軌道に乗った。
支那は宇宙関連技術の強化を目指しており、この分野においても米国との対立が激化しそうだ。
支那は、独自の宇宙ステーション「天宮」の完成を目指している。
地上から高度340~450kmを周回し、様々な科学実験を行う予定。
内部空間は110m3ほど。宇宙飛行士3人が長期滞在でき、10日ほどの短期滞在なら6人まで可能。
今回打ち上げたのはコアモジュールで「天和」と言う。宇宙ステーションの制御を行う部分で、居住区域も含まれる。
全長16.6m、最大直径4.2m、重量22.5t。
宇宙ステーションの建設には、あと10回の打ち上げが必要。宇宙実験室や無人宇宙補給機など残りの部分。
宇宙ステーション「天宮」は、2022年末までの完成を目指している。
情報元:国家航天局
日米露欧など15カ国による国際宇宙ステーション(ISS)に、支那は参加していない。
ISSの運用については、2024年までしか各国が合意できていない。
ロシアは撤退を表明しており、独自の宇宙ステーション建設を模索中。支那に協力する可能性もある。
米国などからは、軍事利用を懸念する声が上がっている。
日本で「軍事目的のための科学研究を行わない」と言っている連中からは、懸念の声は聞こえてこない。