米国で最大級のコロニアル・パイプラインが、サイバー攻撃を受けて操業を停止した問題について。
連邦捜査局(FBI)は10日、ハッカー集団「ダークサイド」による犯行と断定した。
ダークサイドは10日、「最新のニュースについて」という見出しで声明を発表した。
コロニアル・パイプライン社への攻撃について直接は言及しなかったが、「我々の目的は金もうけである」と表明した。
コロニアル・パイプラインは全米最大級のパイプライン。全長は約5500マイル(約8,850km)。
製油所がある南部から東海岸まで繋がっており、ガソリンやディーゼル燃料、航空燃料などを輸送している。
コロニアル・パイプライン社によると、今月7日、システムコンピュータにランサムウェアが仕組まれていることがわかったという。
被害を最小限に食い止めるため、システムをオフラインにしたため、パイプラインが全て停止した。
情報元:Colonial Pipeline System Disruption
ランサムウェアは、コンピュータウイルスの一種。データを暗号化して閲覧できないようにしたり、パソコンをロックして使えないようにする。解除のために身代金を要求する。
コロニアル・パイプライン社のコンピュータから、何らかの情報を盗んでいるとみられる。
コロニアル・パイプラインは、東海岸で使用される燃料の4割超を輸送している。
ガソリンなどの石油製品には備蓄があるため、すぐには市民生活に影響はでない。
米国では一昨年にも、ガスパイプライン会社に対して、同様のサイバー攻撃が行われている。
しかし、今回ほど社会に影響を与えたのは初めて。
犯行を行ったとされるハッカー集団「ダークサイド」は、ロシア政府との繋がりが指摘されている。
日本でも、同様のことが起きないという保証はない。
日本はロシア、支那、北朝鮮に囲まれている。本来なら、最も安全保障に力を入れなければならない国なのだが...