今日は、男鹿脇本事件(おがわきもとじけん)が起きた日だ。
昭和56年(1981年)に密入国した北朝鮮工作員が逮捕された事件。
男鹿脇本事件の現場(男鹿市の脇本海岸)
昭和56年(1981年)8月5日午後10時頃、秋田県男鹿市の脇本海岸で、ゴムボートに乗っている不審人物3人を警戒中の秋田県警察の警察官が発見した。
不審人物3人は北朝鮮の工作員で、日本に密入国した直後だった。
うち1人は逮捕したが、残りの2人はゴムボートで逃走した。
逮捕された北朝鮮工作員A(仮名・当時29歳)は、和歌山県生まれの在日韓国人男性。工学院大学卒業後、東京都内で団体職員として勤務していた。
昭和56年1月頃に北朝鮮の工作員となり、その後約6ヶ月間に渡り工作員としての思想教育を受けた。
同年7月5日、秋田県男鹿市の脇本海岸から北朝鮮に密出国し、スパイ訓練を受けた。
1ヶ月後の8月5日、脇本海岸から密入国しようとしたところを発見され、逮捕された。
Aは対韓国工作のための準備や、在日朝鮮人に対する全日成思想の浸透工作などの任務を指示されていたという。
Aは同年10月16日、秋田地方裁判所において、出入国管理会違反で懲役10月、執行猶予2年の判決を受けた。
この判決を皆さんはどう思う?
筆者は軽すぎると思う。「日本はスパイ天国」と揶揄される訳だ。