『ゴルゴ13』(ゴルゴサーティーン)の作者さいとう・たかを(本名:斉藤隆夫=さいとう・たかお)さんが今月24日、すい臓がんのため亡くなった。84歳。
『ゴルゴ13』を連載している『ビッグコミック』の出版社、小学館が29日に発表した。
さいとう氏は生前、「自分抜きでも『ゴルゴ13』は続いていって欲しい」と言っていたという。
小学館編集部と、さいとうプロダクションはこの遺志を引き継ぎ、『ゴルゴ13』の連載を続ける。
『ゴルゴ13』の単行本1巻
『ゴルゴ13』は、昭和43年(1968年)11月29日に発売された『ビッグコミック』昭和44年1月号から連載を開始した。
『ゴルゴ13』は東西冷戦を始めとし、テロや民族紛争などの国際情勢をテーマとした。大人の男性を中心に大きな人気を得た。
単行本は今年7月に201巻が発売され、「最も発行巻数が多い単一漫画シリーズ」としてギネス世界記録に認定された。9月に202巻も発売。
『ゴルゴ13』は「デューク東郷」と呼ばれる凄腕の狙撃手(スナイパー)・暗殺者の活躍を描く劇画。
デューク東郷の本名や年齢、国籍や年齢などは不明。見た目は日本人のようで、長身で筋肉質。
彼は狙撃だけでなく、ナイフや手りゅう弾、ガス兵器、バズーカ砲などの武器も使う。空手や柔術、古武道などは達人レベル。少なくとも18か国語以上は理解でき、医学や薬学を始め科学全般の知識がある。
作品は一話完結の場合が多いが、デューク東郷は毎回のように違う女性と性行為をする。パンツは白のブリーフ。
10月25日に発売される『ビッグコミック』は追悼号とし、過去の人気作を掲載する。
続く11月10日発売号から連載を再開する。
『ゴルゴ13』は死なず。