アエロフロート・ロシア航空は5日、3月8日より全ての国際便を一時停止すると発表した。
再開の時期は未定。
ロシア在住者の出国は難しくなりそうだ。
アエロフロート・ロシア航空の大型ジェット機「ボーイング777-300ER」、出典：Flickr
アエロフロート・ロシア航空は、ロシア・モスクワ市に本社を置く東ヨーロッパ最大の航空会社。
保有する航空機は約250機、就航地は約95都市、従業員数は約1万8000人。
ロシア政府（連邦国家資産管理局）が株式の約51%を保有しており、経営に大きな影響を与えている。
ロシアは先月24日、ウクライナへの侵攻を開始した。これを受け、ロシア航空機を締め出す動きか各国で起きている。
3月3日時点でロシア航空機の飛行制限を実施中の国は、米国や欧州連合（EU）などの37の国。
日本は実施していないが、同航空会社の国際便は「当面停止」となっている。ただし、再開する時期などは不明。
アエロフロート・ロシア航空は今月4日までに、世界規模の搭乗予約システムから排除されている。
ロシアに住んでいる外国人の出国は、今後は陸路がメインになる。更に難しくなりそうだ。
日本の外務省は今月3日、ロシアの危険情報（4段階）を最高レベルの「退避勧告」に引き上げた。同時に、ロシア国内の日本人に即時退避するよう呼びかけている。
外国に住んでいる人のなかには、戦争や災害などの非常事態が起きても出国しない人が一定数いる。
このような行動は、多くの人に迷惑をかけることになる。自覚してほしいものだ。
