ロシア軍は4日、ウクライナのザポリージャ原子力発電所を攻撃し制圧した。
稼働中の原子力発電所が攻撃・制圧されたのは史上初めて。
砲撃により火災が発生したが、原子炉は無事だという。
周囲の放射線量に異常は確認されていない。
ザポリージャ原子力発電所が砲撃を受けた瞬間、原典:YouTube
ザポリージャ原子力発電所は、ウクライナ南部のザポリージャ州にある。
ヨーロッパ最大の原子力発電所で、世界でも3番目に大きな原子力発電所。原子炉は6基のあり、それぞれ約1,000MWe、合計6,000MWeが発電できる。
同発電所でウクライナで使用する電力の約20%、概ね800万人が使用する電気を賄っている。
ロシア軍は4日未明、ザポリージャ原子力発電所を砲撃したという。
設置されていたカメラからは、白いせん光が走り、煙が上がっている様子が確認できた。発電所内にある訓練用施設などで火災が発生した。
その後、発電所はロシア軍に占拠された。
国際原子力機関(IAEA)によると、火災は鎮火され、放射性物質の放出もないという。ただし、けが人が2人でたという。
原子炉の状況は、1号機は点検のため停止中で、運転中だった2号機と3号機は手順に従って停止させた。4号機は約6割の出力で運転を継続し、5号機と6号機は低出力での予備的な運転を行っているという。
発電所内の全ての設備が安全に機能しているか否かは、現時点では不明。
ロシア軍の原発への攻撃・制圧は、電力供給の遮断を狙ったものだろう。これは一歩間違えると、大事故に繋がる。
ロシア軍は病院や学校、集合住宅などにも攻撃している。既に多数の子供が犠牲になっている。
日本には「憲法9条があれば、戦争は起きない」と本気で思っている人たちがいる。
いい加減に現実を直視すべきだ。