ロシアがウクライナへの侵攻を開始した2月24日前後から、ロシア富裕層の国外脱出が相次いでいるとみられる。
2月24日から2月27日の間に、200機を超えるのプライベートジェットがロシアを出国した。
プライベートジェットとは、数人から十数人程度を定員とする小型ジェット機のうち、富裕層や企業が使うことを想定して設計・製造されたものを指す。「ビジネスジェット」とも言う。
2015年3月末時点、世界で使用されているプライベートジェットは20,244機。国籍別では、米国13,133機、ブラジル840機、メキシコ777機、英国(含マン島)589機の順。
日本は85機で、うち民間所有は27機。
セスナ社のプライベートジェット「Cessna CitationJet/M2」、2017年7月までに約2,000機製造、出典:Wikipedia
飛行中の民間航空機の現在位置をリアルタイム表示する「Flightradar24」によると、2月24日から27日の間に、ロシアから出国した航空機は約300機。
このうち、200機超はプライベートジェットだという。
ロシアがウクライナへの侵攻を開始した翌日の25日だけで、約60機のプライベートジェットがロシアを離れた。
プライベートジェットが着陸した国は、フランスとスイスが最も多く、次が英国。都市ではラトビアの首都リガ、オーストリアの首都ウィーン、アラブ首長国連邦の首都ドバイなども多かったという。
情報元:Wealthy Russians leave the country amid mounting sanctions - BusinessToday
欧米を中止とする各国は、3月3日頃からロシア機の飛行制限を開始した。
このため、現在ロシアから出国するプライベートジェットは減った。
国が崩壊する時には、まずはその国の富裕層が逃げる。
もしかしたら、ロシアの崩壊が近いのかもしれない。