素人が新聞記事書いてみた

新聞記事のつもりでブログを書いています。

日米原子力協定延長、国防に影響を与える可能性あり

米原子力協定が16日、発効から30年間の期限を迎え、17日に自動延長された。

今後は日本又は米国の「いずれかの通告」があれば、6カ月後に協定を終了することができるようになった。

 

米原子力協定とは、米国から日本への核燃料の調達や再処理、資機材・技術の導入などについて取り決めているものだ。

この協定は、使用済核燃料の再処理によるプルトニウム製造を認めている。

核兵器保有国のうち、日本にだけ認められている。

 

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六ヶ所再処理工場 - Wikipedia

 

日本が国内外で保有するプルトニウムは、約47トンに達する。

プルトニウムは、プルトニウム爆弾(原爆の一種)の原料だ。

しかし、日本が核兵器を作ることは不可能だ。

 

まず、日本が核燃料を兵器に転用するのは協定違反だ。

厳しいペナルティを受ける。

商用の原子力発電所の原料も得られなくなる。

 

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核兵器にはいくつかの種類がある。

一般に「原爆」と言われる爆弾には、「ウラン爆弾」と「プルトニウム爆弾」の2種類があり、動作メカニズムは全く異なる。

 

ウラン爆弾は、核分裂物質に「ウラン235」を使用する。

このウラン235を爆弾内で2つに分け、火薬を使い1つにすれば、勝手に核分裂が始まる。

爆弾の仕組みは簡単だが、ウラン235の抽出が難しい。

ウランにはウラン235ウラン238があり、ウラン235は天然ウランにわずか0.7%程度しか含まれていない。

現在の原子力発電に使用されているウラン235の濃縮は5%程度だ。ウラン爆弾に使用するなら95%程度まで濃縮する必要がある。

技術的には、六ヶ所再処理工場で濃縮が可能だ。

しかし、濃縮を始めた瞬間に、IAEA国際原子力機関)にバレるような仕組みになっている。

 

プルトニウム爆弾は、核分裂物質に「プルトニウム」を使用する。

プルトニウムを圧縮することにより、核分裂を発生させる。

この プルトニウムの製造を「日米原子力協定」により日本は認められている。

しかし、プルトニウム爆弾は高い技術力を必要とする。

爆弾内の火薬の配置や点火する位置などが適正でないと、プルトニウム核分裂をしない。

少なくとも、数回の核実験は必要だ。

現在、米国にバレずに、地球上で核実験を行うのは不可能だ。

衛星で監視されているからだ。

 

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技術的には、ウラン爆弾は製造可能だ。

プルトニウム爆弾はある程度時間と実験が必要だ。

水爆は難しい。

万一、日本が核兵器開発を始めたら、すぐにバレるし、強力な経済政策を食らうことになる。

恐らく、相当の餓死者がでるだろう。

(ただし、米国が黙認した場合は別)

 

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米原子力協定は、日本の敵対勢力に、「日本も核武装できる能力があるのだぞ!」という脅しをかけるために必要だ。

この協定により、抑止力が働いている。

 

米原子力協定の「プルトニウム保有」については、朝日新聞も猛反対している。

国益になる政策とみて間違いないだろう。

 

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米原子力協定は現在、日本政府の意思で終了することが可能だ。

もし、鳩○○紀夫のような人間が総理になったら、破棄される可能性がある。

 

米原子力協定を今のような不安定な状態にしておいてはいけない。