素人が新聞記事書いてみた

新聞記事のつもりでブログを書いています。

オウム真理教のような事件を抑止するためにも、ネットの言論弾圧をしてはいけない!

平成30年(2018年)7月6日、オウム真理教による一連の事件で、死刑が確定していた麻原彰晃(あさはら しょうこう)こと「松本智津夫(まつもと ちづお)」ら7人の刑が執行された。

更に同月26日、オウム真理教の元幹部ら6人の刑が執行され、元死刑囚13人全員の死刑が執行された。

オウム真理教に関する事件は、一つの区切りを迎えた。

 

死刑制度に関しては、人それぞれに見解が違う。

この件に関して、この記事では議論するつもりはない。

 

オウム真理教に対して、皆さんはどういう印象をお持ちだろうか?

私は「危険」という印象だ。更に「怖い」という印象もある。

 

 

オウム真理教が起こした一連の事件で、29人が死亡し(殺人26名、逮捕監禁致死1名、殺人未遂2名)、6,500人以上が負傷した。現在でも後遺症に苦しんでいる方もいる。

オウム真理教は数々の殺人事件や障害事件などを起こしたが、このなかで大量の死傷者がでた事件が「松本サリン事件」と「地下鉄サリン事件」だ。この2つは化学兵器による無差別テロだ。世界中に大きな衝撃を与えた。

 

松本サリン事件は、平成6年(1994年)6月27日、長野県松本市で発生したテロ事件だ。

オウム真理教教徒らにより、松本市北深志の住宅街で、神経ガスサリン」が散布された。

被害者は死者8人、負傷者約600人に及んだ。

戦争状態にない国で、化学兵器に近い毒物が一般市民に対して使用された世界初の事例だ。

 

地下鉄サリン事件は、平成7年(1995年)3月20日、東京都で発生した同時多発テロ事件だ。

オウム真理教教徒らにより、帝都高速度交通営団(現在の東京メトロ)が運行する5編成(丸ノ内線日比谷線で各2編成、千代田線で1編成)の地下鉄車内で、神経ガスサリン」が散布された。

被害者は死者13人、負傷者は6,000人以上に及んだ。

東京消防庁には事件発生直後、複数の駅から通報が寄せられた。各駅に出動した救急隊からは、負傷者多数のため応援要請が殺到した。災害救急センターは一時パニック状態に陥った。

陸上自衛隊は初期報道の段階でオウムによるサリン攻撃であると直ちに判断した。事件後地下鉄内に残されたサリンの除去に、創設後初めて陸上自衛隊大宮化学学校教官と、化学防護小隊が当たった。

 

オウム真理教への強制捜査が行われたのは、地下鉄サリン事件の2日後だった。

捜査により、化学兵器製造設備、細菌兵器設備、ヘリコプターが見つかった。

 

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現在の日本では、オウム真理教ほど危険なカルト組織はできにくいと思う。

 

オウム真理教の教祖・麻原彰晃(あさはら しょうこう)こと「松本智津夫(まつもと ちづお)」は昭和59年(1984年)、オウム真理教の前身となるヨーガ教室「オウムの会」を始めた。

これが「オウム神仙の会」と改称し、更に昭和62年(1987年)に「オウム真理教」と改称される。

公安調査庁によると、オウム真理教の信者数が最大だったのは、地下鉄サリン事件が発生した平成7年(1995年)で、推定11,400人ほどだ。

ちなみに、オウム真理教の後継団体「Aleph(アレフ)」の信者数は1,650人ほどと言われている。スピリチュアルブームの頃、アフレが信者を急激に増やしていると話題になったが、その時期でも年200人ほどだ。アフレがオウム真理教のような巨大組織になることはないだろう。

 

オウム真理教は、なぜ短期間でここまで勢力を拡大できたのか?

様々な要因があるだろう。

ただ、確実に言えることは、「オウム真理教の危険性が、なかなか周知されていなかった」ということだ。

 

もし1980年代にインターネットが現在と同程度に普及していれば、オウム真理教は1万人以上の信者を獲得することはできなかっただろう。

 

インターネットは、多くの人からの情報を得ることができる。

オウム真理教に肯定的な人、否定的な人、中立的な人の意見を聞くことができる。

写真や動画が載っているサイトもある。

怪しい情報も事前に入手できる場合が多い。

もちろん、誤った情報も多いが。

 

インターネットが普及していたら、オウム真理教の危険性はもっと早く社会に周知させることができただろう。

オウム真理教が始めて殺人事件を犯したのは昭和63年(1988年)、オウム真理教在家信者死亡事件(立件なし)だ。翌平成元年(1989年)2月にも、男性信者殺害事件を起こしている。更に同年11月には、坂本堤弁護士一家殺害事件を起こしている。

この頃から、「オウム真理教は危険な宗教団体では?」という声があった。

 

最近インターネットでは言論を封殺するような動きがある。

You Tube保守系チャンネルが閉鎖に追い込まれる事例も頻発している。

FacebookTwitterのアカウント停止も増えている。

これらには当然と思うケースもある反面、どこが問題?と疑問を抱くケースもある。

人それぞれに考えが違うのは当たり前だ。

自分と考えが違うから気に入らないという理由で、他人の意見を排除してはならない。

いずれ大きな代償となってかえってくる。

 

インターネットには危険な組織に対する抑止力がある。

現に、インターネット上の言論規制やヘイトスピーチ反対を叫んでいるのは、怪しい人間が多い。

 

オウム真理教のような事件を抑止するためにも、ネットの言論弾圧をしてはいけない!

もちろん、それだけでは安心できないが。