米国防総省は16日、支那の軍事・安全保障の動向に関する議会への年次報告書(2018年)を公表した。
支那の国防予算は2028年には2,400億ドル(26兆4,000億円)以上になると推測し、急激な軍事力拡大に強い警戒感を示した。
https://media.defense.gov/2018/Aug/16/2001955282/-1/-1/1/2018-CHINA-MILITARY-POWER-REPORT.PDF
議会への年次報告書(2018年)によると、支那空軍に関しては、爆撃機の飛行範囲を拡大している可能性が高いとし、米国や同盟諸国への攻撃を想定した訓練を進めているとした。
上陸作戦などを担う陸戦隊(一般的に言われる「海兵隊」)に関しては、現状の約1万人規模(2個旅団)から、2020年までに3万人規模超(7個旅団)まで拡大させる計画であるとしている。陸戦隊には今までにはなかった「遠征作戦」の任務も付与されており、台湾・尖閣諸島の占拠を視野に入れている可能性がある。
海軍に関しては、潜水艦の保有数を現行の56隻から2020年までに69~78隻に増強させる。更に、初のカタパルト装備のある国産空母の建造を今年中に開始する見通しとしている。
核兵器に関しては、大陸間弾道ミサイル(ICBM)、潜水艦発射弾道ミサイルSLBM)、そして、戦略爆撃機で構成される核運搬手段の「3本柱」が中国で初めて確立されたと指摘した。
最近はほとんど報道されないが、支那の公船は頻繁に尖閣諸島にきている。
時間が経つにつれ、更に進出してくるのは間違いないだろう。
ただし、海兵隊を2年で3倍、1万人から3万人に増やすのは無理だろう。米国の年次報告書には「軍事予算を増やしてくれ」という意図があるのも事実だ。
支那の軍事費は、2018年は18兆4,000億円程度、2028年には26兆4,000億円以上になるみられている。
一方、自衛隊の2018年の予算は5兆2,000億円だ。
すでに、支那の軍事費は日本の3.5倍程度だ。
現時点では、兵器の性能で上回っているし、在日米軍もいるので、とりあえずは大丈夫だ。しかし、これ以上の差をつけられると、支那の侵略を抑止できなくなる。
このまま支那が経済成長を続けたら、「10数年後には、沖縄を取られるのではないか?」という危惧すら覚える。
安倍総理は自民党の総裁選挙で、憲法改正を争点にし、次期国会には改憲案を提出するつもりだ。一刻も早く、憲法を改正してほしい。
現在「ポジティブリスト」で動いている自衛隊を「ネガティブリスト」で動けるようにし、世界の軍隊と同じように、自由に動けるようにするは絶対条件だ。
もちろん、予算も大幅に増額する必要がある。
日本は、尖閣諸島で紛争が起きる前に、十分な備えをしなければならない。
間に合えばいいのだが・・・