素人が新聞記事書いてみた

新聞記事のつもりでブログを書いています。

公正取引委員会、FFGと十八銀行の統合承認、金融機関の統合加速へ

公正取引委員会は24日、株式会社ふくおかフィナンシャルグループ(以「FFG」)が株式会社十八銀行(以下「十八銀行」)の議決権株式を50%を超えて取得することを認めた。

地方銀行同士による経営統合である。

 

FFGと十八銀行は一昨年2月、経営統合を発表した。

しかし、公正取引委員会は、「独占禁止法に抵触する恐れがある」として難色を示していた。

 

FFGは金融持株会社で、株式会社福岡銀行や株式会社熊本銀行などの子会社がある。

そのなかに、株式会社親和銀行(以下「親和銀行」)がある。

親和銀行十八銀行は共に、長崎県内に本店があり、長崎県内での営業がメインの銀行だ。

この2行で、長崎県内の中小企業向け融資のシェア7割を超える。

このため、公正取引委員会が「待った!」をかけていた。

 

 

金融業は近年、急速にその営業形態が変化してきている。

ネットバンクやセブンイレブンなどの小売業が経営する銀行など「今までになかったタイプの銀行」の登場した。更に、急激なグローバル化、IT技術の進歩、規制緩和に関する関係諸法令の改正など・・・

地方銀行や信用金庫などの経営は、昭和時代と比べると、非常に厳しいものとなった。そのまま放置しておいては、「信用金庫などの多くが倒産するのでは?」という危惧さえ覚える。

 

現在、国は金融機関が経営統合をしやすいような政策をとっている。

公正取引委員会がFFGと十八銀行の統合承認したことにより、地方銀行と信用金庫の経営統合はこれから加速していく。

恐らく、数年で半分近くまで減るだろう。

銀行数は需要と比べ多過ぎるので、統廃合は本来当たり前のことだ。

 

経営が成り立たなくなった企業やブラック企業は消えていく。

資本主義の大原則である。