ワシントン・ポスト紙が8月28日に報道した、トランプ米大統領の「真珠湾発言」に関して、日時や場所、文脈が全く異なっていたことが分かった。
同紙の報道に関しては、共同通信が「真珠湾攻撃忘れないぞ」というタイトルをつけ、29日に報道していた。
この報道に関しては、安倍総理は「全くの誤報」とすでに完全否定している。
情報元:トランプ氏の「真珠湾」発言 首相「全くの誤報」(産経新聞)
情報元:「真珠湾攻撃忘れないぞ」 米大統領、会談時に安倍氏へ圧力 - 共同通信
上の画像は、共同通信が報道したものだ。
赤く囲んだ部分がワシントン・ポスト紙の記事を引用した部分で、その他は共同通信の主観によるものだ。
米紙ワシントン・ポスト電子版は28日、トランプ大統領が6月にホワイトハウスで安倍晋三首相と会談した際「(第2次大戦の)真珠湾攻撃を忘れないぞ」と前置きした上で、難航している通商問題の協議を始めたと伝えた。
菅義偉(すが よしひで)官房長官は、記者からの「トランプ大統領が真珠湾攻撃を引き合いに出して日本を批判したというのは本当なのでしょうか?」という質問に対し、「ご指摘のような事実はありません」と否定していた。
ワシントン・ポストのフェイクニュースに釣られた記者「トランプ大統領が真珠湾攻撃を引き合いに出して日本を批判したというのは本当?」
— netgeek (@netgeek_0915) August 30, 2018
菅官房長官「ご指摘のような事実はありません(きっぱり)」https://t.co/uT1FTGe0O3 pic.twitter.com/pIYxtzWz9a
更に、「真珠湾」発言は、6月にホワイトハウスでの会談前と報道されていたが、実際には、4月18日、米南部フロリダ州で両首脳がゴルフを開始する場面だったことがわかった。
情報元:トランプ米大統領「真珠湾」発言の米紙報道 日時・場所・文脈とも全く異なると判明 政府高官明かす - 産経ニュース
ワシントン・ポスト紙と共同通信の報道に関しては、国内のジャーナリストや政治家から「発言の主旨が異なる」と批判がでている。
実際のトランプ大統領の発言は以下のとおり。
「真珠湾攻撃を忘れていない。日本も昔はもっと戦っていただろう。日本も米国と同じように、周辺国ともっと戦うべきだ」
トランプ大統領は以前から、日本や同盟国に対して、防衛費を増やすようにと求めていた。
米国の軍事費の負担が大きすぎるからだ。
時事通信や新聞が、トランプ大統領が「真珠湾攻撃を忘れていないと発言。通商交渉で厳しい姿勢」「揺らぐ日米蜜月」と報道。ワシントンポストの記事がもとだが、各紙はしっかり総理周辺などに取材したのか。トランプ大統領はこれまでも同様の発言で防衛費増を求めてきたのだがhttps://t.co/t1B9XJZW5z
— 和田 政宗 (@wadamasamune) August 29, 2018
トランプ大統領には、真珠湾攻撃を引き合いにだし、通商交渉を有利に進めようなどという考えはなかった。
「真珠湾攻撃を忘れない」という部分のみを引き合いに出し、事実と異なった報道をしている。
ワシントン・ポスト紙や共同通信に、ミスリードの意思があったかどうかは不明だ。(一応、そう言っておく)
しかし、この記事を読んだ日本人は、トランプ大統領や米国に対して不信感を抱くだろう。
共同通信やこの記事を報道してしまったマスコミは、訂正記事を出す必要があるのではないのだろうか?