素人が新聞記事書いてみた

新聞記事のつもりでブログを書いています。

災害発生時、太陽光発電のリスク

太陽光発電について、皆さんはどのようなイメージをお持ちだろうか?

「環境に良い」「安全」「経済的」というような良いイメージを持っている方もいるだろう。

しかし、筆者は疑問を感じる。長所もあるが、現行技術ではマスコミが報道するほど良いとは思えない。

 

太陽光発電は、災害に対して脆弱だ。

住宅やマンションなどの建造物には法規制があるため、地震や風などに対して、一定の強度がある。

しかし、太陽光発電設備は建築基準法の工作物ではないため、安全が保障されていないのだ。

 

太陽光パネルは強風により吹き飛ぶ場合もある。

通常の業者が施工したものは、余程のことがない限り大丈夫だ。

しかし、手抜き工事をしているものも存在することは事実だ。

実際、2018年9月4日に日本に上陸した「台風21号」では、大阪を中心に、以下のような被害がでている。

 

 

 

 

 

 

太陽光パネルはかなりの重量がある。

台風によりこれらが実際に飛んできたのだ。

危険であることは間違いない。

 

平成29年9月に総務省行政評価局が発表した「太陽光発電設備の廃棄処分等に関する実態調査 結果報告書」では、災害による損壊パネルへの対処について、以下のように勧告している。

 今回、9都道府県、12市町村(災害によって損壊又は水没した太陽光パネル(以下「損壊パネル」という。)が発生した6市町村 及び損壊パネルが発生していない6市町村)及び関係事業者における損壊パネルの感電等の危険性の認識状況、地域住民等への周知の状況及び損壊パネル発生時の感電等の防止措置の状況について調査した結果、次のとおり、危険性が十分認識されず、地域住民に対する周知や損壊現場における感電等の防止措置が迅速に講じられていない状況がみられた。

①損壊パネルによる感電等の危険性について、都道府県、市町村及び排出事業者とも、一部を除き、十分認識しておらず、地域住民への注意喚起もなされていない。

②損壊パネルによる感電等の防止措置についても、一部を除き、損壊現場において、十分かつ迅速に講じられていない。例えば、台風による損壊現場では、感電等の防止措置が講じられないまま損壊パネルが存置されていた。なお、当該損壊パネルを有価物として引き取った産業廃棄物処理業者が溶出試験を行ったところ、基準を上回るセレンが検出されていた。

引用:太陽光発電設備の廃棄処分等に関する実態調査 結果報告書

 

同報告書は、破損パネルの危険性について、十分な周知が行われいていないことを指摘している。

破損パネルを発見しても、安易に触れない方がいい。

 

確かに、太陽光発電は発電時、二酸化炭素を排出しない。

しかし、パネルをつくる時点で二酸化炭素は発生している。

更に、原子力発電や火力発電と比べ発電効率が悪いため、大量の太陽光パネルの敷設が必要となる。

太陽光発電は本当に「環境に良い」と言えるのだろうか?

 

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出典:資源エネルギー庁

 

平成23年(2011年)3月11日、東北地方太平洋沖地震による津波により、福島第一原子力発電所事故が発生した。

この時以降、太陽光発電の普及が急速に進んだ。

2011年、10kW未満の太陽光発電の売電価格は、1kwあたり42円だった。

2019年は、1kwあたり24円又は26円だ。(出力制御対応機器設置義務「あり」と「なし」で買取価格が異なる)

今後、更に下がることが予想される。

早期に太陽光発電を導入した人達は得をした場合が多いだろう。

しかし、これから設置しても元が取れるか疑問だ。

 

ちなみに、毎月の「電気ご使用量のお知らせ」を見ると、電気代の他に「再エネ発電促進賦課金(等)」というものが請求されている。

再エネ発電促進賦課金とは、太陽光発電風力発電などの再生可能エネルギーを電力会社が買い取る際、その費用を消費者が負担するものである。

 

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出典:家計破産防止.com

 

住宅用の太陽光発電設備は、メンテナンスが不要と言われている。

これも疑問だ。

電気設備である以上、設備が破損していなくても、安全性確保のため保守点検は必要なはずだ。

しかも、太陽光パネルは屋外にある。破損する可能性も十分に考えられるはずだ。

最近では、太陽光発電設備のメンテナンスをする会社もできている。今後、仕事は大幅に増えると予想されている。

 

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太陽光発電は本当に、環境に良く、安全で、経済的な発電方法なのだろうか?

個人で設置するならともかく、メガソーラーには疑問を感じる。

まだまだ技術革新が必要なことは確かだ。