今日は、朝鮮民主主義人民共和国「通称(北朝鮮)」が初めて核実験を行った日だ。
平成18年(2006年)10月9日10時35分(日本との時差なし)、北朝鮮は地下核実験を行った。
爆発の規模は不明だが、USGS(米国地質調査所)は0.5~5キロトン、東京大学地震研究所は0.5~1.5キロトン程度ではないかとコメントしている。最も大きな見積もりでも15キロトン程度と見られる。
広島に落とされた原爆の規模が15キロトン程度である。
各機関によりバラつきがあったのは、満足な地震波形データが得られなかったためと、核実験と同時に自然地震が発生した可能性があるためである。
この実験により、「北朝鮮が原子爆弾を保有した」とまで言えるかは微妙だった。
地震波の測定結果などから、威力は広島・長崎型原爆には達していないと見られていた。また、放射能の拡散が検出されていない事などから、プルトニウムの爆縮がうまくいかなかったという見方もあった。
しかし、一定の成果は挙げたものと考えられている。
この後、北朝鮮は核実験を続ける。
1回目:平成18年(2006年)10月
2回目:平成21年(2009年) 5月
3回目:平成25年(2013年) 2月
4回目:平成28年(2016年) 1月
5回目:平成28年(2016年) 9月
6回目:平成29年(2017年) 9月
現在までに6回の核実験を行い、北朝鮮は原子爆弾を手に入れることに成功する。
更に、北朝鮮は水素爆弾も完成したと言っているが、これには疑義(ぎぎ)がある。
ただ、ここ数年で、北朝鮮の脅威が大幅に増大したのは間違いない。
爆発による地震波の測定などから、過去6回の核実験は、咸鏡北道(ハムギョンブクどう)吉州郡(キルチュぐん)豊渓里(プンゲリ)で実施したとみられている。
出典:Wikipedia
北朝鮮の核保有が現実味をおび始めたのは、平成3年(1991年)ころからだ。
米国を中心に世界から圧力を受けるが、核開発を放棄するフリをして、時間稼ぎをして、核実験までこぎつける。
平成3年(1991年)12月31日:朝鮮半島非核化に関する南北共同宣言 ← 核開発中止の約束
平成5年(1993年)2月15日:国際原子力機関(IAEA)が北朝鮮に対して特別査察を要求、北朝鮮はこれを拒否
平成5年(1993年)3月12日:核拡散防止条約(NPT)からの脱退を宣言、後に保留を表明
平成6年(1994年)10月21日:米朝枠組み合意に調印、北朝鮮の主要核施設凍結 ← 核開発中止の約束
平成14年(2002年)12月12日:寧辺(ニョンビョン)にある核施設の再開を表明
平成15年(2003年)1月10日:核拡散防止条約(NPT)即時脱退を表明
平成17年(2005年)2月10日:北朝鮮が核兵器保有を公式に宣言
平成18年(2006年)10月9日:北朝鮮が「核実験に成功」と発表
北朝鮮は核開発を放棄するという2回の約束を破っている。
核実験を行って以降も、核を放棄すると言っては、しばらくすると約束を破り核開発を進めている。
金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は10月7日、訪朝したポンペオ米国務長官と会談し、トランプ米大統領との2回目の会談に向けた実務協議の早期開催で合意しました。
— 素人が新聞記事書いてみた (@np_ama) October 8, 2018
トランプ米大統領の任期中に、北朝鮮は非核化すると思いますか?
ここからは私の主観なので参考にされても困るが、北朝鮮が非核化する可能性は低いと思う。
今までの行動からして、そう判断するのが妥当だ。
日本も自らの身を自分の力で守ることができるように、準備を始めるべきではないのだろうか?
本来なら当たり前のことである。